★★作品

2005/12/25

花嫁はギャングスター

「花嫁はギャングスター」★★(DVD)
2001年韓国 監督:チョ・ジンギュ
出演:シン・ウンギョン パク・サンミョン
   アン・ジェモ キム・イングォン

女組長のウンジンは、幼い頃に孤児院で生き別れになった姉をようやく探し当てる。だが、姉は末期ガンで余命僅かの状態だった。ウンジンは姉のために結婚を決意する。さっそくお見合いをするが、かわいらしく振る舞えず失敗ばかり。やっと、モテないけれど真面目な公務員スイルを見つけ、どうにか結婚に持ち込んだが…。

「たった一人で50人の敵を倒した」という女組長ウンジン(シン・ウンギョン)の武勇伝。それを冒頭で見せる。雨中の格闘シーンはスタイリッシュでクール。ここで一気に引き込まれたのだが、後が続かない。

コメディーって、逃れる術を全て失ってしまった設定に入り込んでしまった登場人物が、悪戦苦闘する様が可笑しいのである。本作品の主人公が結婚しなければならなくなるという設定に無理があるのではないか。無論、儒教の精神が息づいており、目上の人の言葉が絶対的な意味を持つにしても、黒社会で組長を務めるものが、こんなことでドタバタするのかという思いが残り続ける。

不自然な結婚をした者同士がある事件をきっかけに惹かれあうという流れは、この種のドラマのパターンであるが、それも崩されている。スイルがウンジンの代わりに殴り込みをしてはいけないでしょう。確かに組の歴史を語る場面が反復され、コメディーポイントにはなっているのだが、ドラマとしては物足りない。

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2005/12/19

英語完全征服

「英語完全征服」★★(DVD)
2003年韓国 監督:キム・ソンス
出演:チャン・ヒョク イ・ナヨン
   アンジェラ・ケリー キム・インムン

地方公務員のヨンジュは学生時代、掃除当番にさえ選ばれたことのない平凡な女の子だった。ある時、役所の窓口に来る外国人に対応するため、ヨンジュが英会話学校へ通うことになる。嫌々ながらも授業を受けることになったヨンジュだが、そこでお調子者の青年ムンスに出会い一目惚れしてしまうのだが…。

ヨンジェの行動が、いかに笑いを取るためとはいえ無神経な行動を取り簡単にばれる嘘を繰り返す。あまりに非常識すぎて笑うに笑えない。特に許せなかったのはムンスの母とビクトリアの通訳をするところ。いかに嫉妬心からとはいえ、あんな嘘をついてしまっていいのか。この恋人と妹の取り違えも、もう少し巧くエピソードを重ねられなかったか。観客にもずっと恋人と思わせておくような演出があれば良かった。

語学を習うということは、自分の気持ちややりたい事を相手に伝えたいということが大前提である。ヨンジェはそれ以前に母国語であっても、気持ちが巧く伝えらない娘である。それは言いたい事が言い出せないという内気さではなく、誰が見てもムンスへの想いがあからさまで筒抜け状態である。そのために周りに苛立ちしか与えない。応援したくなるような性格ではないのだ。その出発点は良しとしよう。そこで、この英会話教室での学習を通じてコミュニケーション能力を高めていく展開になればいいのだが、最後は英語ではなくて韓国語がいいという落ちになってしまう。英会話の妙味がほとんど生かされていない。

もう一つ惜しいのは、地下鉄が嫌いでバスが好きだと言っていたヨンジェが、クライマックスのシーンで地下鉄に乗るのだが、そこになんの仕掛けもないことだ。地下鉄が嫌いという理由がこちらによく伝わってこなかったこと。そして、地下鉄を乗るに当たってもう一つエピソードを盛り込んでくれると面白くなった筈だ。

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2005/12/12

姑獲鳥の夏

「姑獲鳥の夏」★★(名劇1)
2005年日本 監督:実相寺昭雄
原作:京極夏彦
出演:堤真一 永瀬正敏 原田知世 いしだあゆみ

昭和27年。夏の東京。産婦人科久遠寺医院の院長の娘・梗子が20ヶ月も身籠もったままでいるという不気味な噂が広まっていた。しかも、彼女の夫・牧朗は1年半前に失踪し行方不明のままだという。小説家・関口は生活のため雑誌「稀譚月報」の依頼で、この噂を取材することになったのだが…。

原作を既読だったので、ほほ忠実に物語を映画化していることは分かった。しかし、これら予備知識がないとどこまで人間関係や舞台設定などを理解できるのだろうかと思えてしまう作りであった。映画は映画として、それだけを観てストーリー展開を把握できるというのが基本中の基本であろう。まず、ここがマイナスポイント。

冒頭での「不思議なものなどこの世にはない」ということを論証する京極堂(堤真一)の話も、小説で読めば理解できていないものもなんとなく分からされてしまう説得力があるのだが、台詞で聞くと中途半端なまま宙に浮いた感じがする。ここも省いてしまって良かったのではないか。

ここではネタバレになるので書かないが、ミステリーとしては誉められない仕掛けであって、これならどんな風にでも作れてしまうだろう。これは原作のときにも思ったが、映像で見せられるとますますその感じが強くなる。実相寺昭雄監督ならでは幽玄な映像世界は見事なものではあるが。

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2005/09/05

ウェルカム!ヘヴン

「ウェルカム!ヘヴン」★★(DVD)
2001年スペイン フランス イタリア
監督:アグスティン・ディアス・ヤネス
出演:ビクトリア・アブリル ペネロペ・クルス
ファニー・アルダン ガエル・ガルシア・ベルナル

地上で暴力や犯罪が多発している現在、天国では昇ってくる魂が激減し、破産の危機に直面していた。一方、地獄は堕ちてくる魂が急増し、過密状態が続いている。双方が、この危機的状況を打破するカギを見つけた。マドリードに暮らすボクサーのマニの魂を迎え入れることだ。天国と地獄は、それぞれ使者を送り込むが…。

物語のディディールが分り難く、単純に楽しむことができなかった。何故、うらぶれたボクサーが天国と地獄の間で争奪戦となるような重要人物なのか? 「ライ麦畑でつかまえて」の意味は? そこに重要な暗喩があるのかもしれないが、読解できなかった。

天国と地獄の工作員同士が共同生活を過ごす内にひそかに共感し合っていく。そこで天国と地獄の境目が曖昧になっていく。

そもそも天国と地獄の境目とは何だろうか。消化不良のまま、疑問ばかり残っていく作品だった。

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2005/04/22

リーグ・オブ・レジェンド

「リーグ・オブ・レジェンド/時空を越えた戦い」
★★(DVD)
2003年アメリカ 監督:スティーヴン・ノリントン
出演:ショーン・コネリー スチュアート・タウンゼント
   ペータ・ウィルソン シェーン・ウェスト

1899年。“ファントム”率いる謎の軍団が英国銀行をはじめ世界各地を襲撃していた。世界大戦勃発の危機を感じた英国政府は、冒険家アラン・クォーターメインに対抗チームの招集を依頼する。かくしてネモ船長、ジキル&ハイド、ヴァンパイアのミナ・ハーカーらが集まり、超人紳士同盟が結成されるが…

オールスター戦のように有名なキャラクターがたくさん登場してくるのは楽しい。だが、元々の小説や映画で描かれたキャラクター達のエピソードが全く本作品につながっていないのが寂しい。

また、超人紳士同盟の中で一体誰が裏切り者なのか、それを追い駆けるミステリー展開を、もう少し丁寧に描いて欲しかった。物語にメリハリがなく散漫な感じで終ってしまった。

何より不満なのは、“ファントム”の正体があれであるのに、あの方を登場させないところ。これではバランスがとれないでしょう。

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2005/04/07

ルーキー

「ルーキー」(BS)★★
1990年アメリカ 監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド チャーリー・シーン
    ラウル・ジュリア ソニア・ブラガ

幼い頃、弟をビルの屋上から転落死させてしまった罪の意識に悩んでいるロス市警のデイヴィッド。彼は私服刑事を希望し、自動車盗難課を志願する。そこでコンビを組まされたのは荒っぽい捜査で有名なベテラン刑事、ニックだった。ニックは高級車ばかりを狙う窃盗組織の壊滅に燃えていたが…。

自分としてはあまりこういう表現を使いたくないが、あまりにもチャーリー・シーンがミスキャスト。彼の持ち味で、こうしたトラウマを抱える刑事役というのは、あまりにも不自然である。深刻さを増すほどに、居心地の悪さも比例していく。そして、ふっきれたように暴力刑事に変わっていくのだが、酒場を放火するなど捜査方法は勘違いも甚だしい。

2005年2度目のアカデミー賞監督も取り、円熟味をさらに増しているC・イーストウッド監督。だが、本作品ではドラマの組み立てにバランスを欠いており、残念な出来栄えだった。

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2005/04/04

刑事ジョー/ママにお手あげ

「刑事ジョー/ママにお手あげ」★★(BS)
1992年アメリカ 監督:ロジャー・スポティスウッド
出演:シルヴェスター・スタローン エステル・ゲティ
    ジョベス・ウィリアムズ ロジャー・リース

ロサンゼルス市警巡査部長の刑事ジョーは上司の警部補グウェンという恋人はいるが、気楽な独身生活を送っていた。そこへ、ニューアークからママが訪ねてきた。ママはジョーを今でも子供のように扱いたがるのだが…。
1993年第13回ラジー賞でワースト主演男優賞、ワースト助演女優賞を受賞。

S・スタローンがコメディーに挑戦していた頃の作品。残念ながら成功していないが、芸風の幅を広げようとしていた意欲は記憶しておきたい。

いかにママ(E・ゲティ)が田舎から都会に出てきたにせよ、拳銃を食器のように洗ったり、小型銃器を密売人から購入したりとあまりに常識外の行動で、笑うに笑えない。

彼女がダーティー・ハリーやターミネーターを真似た決め台詞を吐くのは、ちょっとだけ可笑しかった。

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2005/03/26

山猫は眠らない2 狙撃手の掟

「山猫は眠らない2 狙撃手の掟」★★(DVD)
2002年アメリカ 監督:クレイグ・R・バクスリー
出演:トム・ベレンジャー ボキーム・ウッドバイン
    エリカ・マロジャーン タマス・プスカ

かつて伝説の狙撃手と呼ばれたベケットは海兵隊を疾病除隊し、ハンターのガイド職に身を置いていた。ある日、軍情報部大佐とCIAの2名が訪ねてくる。バルカン半島が危機的な状況にあり、首謀者の将軍暗殺を依頼されるが…。

ドラマ的にもう一つ盛り上がってこないのは、伏線となるエピソードが後半に繋がってこないこと。

視力が低下し、照準がぶれるベケット(T・ベレンジャー)。この老いの問題をいかに克服していくのか描かれてい
ば、普通のB級アクションにならず、もっと深みのある作品になったことだろう。また、橋の検問をあっさり突破し
てしまうなど細部の詰めが甘い。

ベケット達を助ける地下組織の女性にエリカ・マロジャーン。どこかで観たことがあるなぁと思っておりましたが、「暗い日曜日」(1999年)でヒロインのイロナを演じていた女優さんでした。

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2005/03/11

ゴシカ

「ゴシカ」★★(DVD)
2003年アメリカ 監督:マチュー・カソビッツ
出演:ハル・ベリー ロバート・ダウニー・Jr
    ペネロペ・クロス チャールズ・ダットン

女子刑務所の精神科病棟で働く女医のミランダは、ある雨の夜、帰宅途中に不気味な少女を目撃し事故を起す。気がつくと、夫殺しの殺人犯として精神病棟に隔離されていた。ミランダはその夜の記憶をなくしていたが…。

もっと別のタイプの映画を予想していたのだが、悪い意味で裏切られてしまった。ヒロインが「理屈じゃない!」
と言う場面があるが、いくら超自然現象が出てくるにしても、ある程度の必然性、論理性を最低限保っていないと映画は壊れてしまう。

少なくともヒロインが本当に精神障害を患っているのかどうかの疑惑をもっと大切に扱って欲しかった。そうすれば、もっとミステリー色が強まり、集中して観ることができたであろう。

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2005/02/22

海猫

「海猫」★★(名劇1)
2004年日本 監督:森田芳光
原作:谷村志穂
出演:伊東美咲 佐藤浩市 仲村トオル 三田佳子

1980年代半ば。薫はそれまで住んでいた函館を離れ、峠ひとつ隔てた漁村・南茅部の漁師・邦一のもとへ嫁ぐ。慣れない漁師の生活も、邦一に支えられ懸命にこなす薫。やがて2人の間には娘・美輝も生まれるのだ…。

人が生きていく中で、原因と結果は必ず生じてくる。本作がいびつに見えてくるのは、その原因がしっかり描かれておらず、結果ばかり目立ってしまうからだろう。

たとえば、薫(伊東美咲)が三角関係に悩むという結果は分るが、夫(佐藤浩市)との生活にどこが不満であり、どうして義弟(仲村トオル)に惹かれていくのか。都市生活者が漁業生活に慣れず、自分の居場所が見出せないという理屈は分るのだが、それが感情として伝わってこないのだ。

もっと本質的な心情を掘り下げて欲しい。でないと彼女の行動が身勝手なものとしか取れないのである。

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2005/01/29

天国の青い蝶

「天国の青い蝶」★★
(盛岡フォーラム2) 2004年カナダ イギリス 
監督:レア・プール
出演:ウィリアム・ハート マーク・ドネイト
   パスカル・ビュシエール ラオール・トゥルヒロ

末期の脳腫瘍に冒され、余命わずかな10歳の少年ピート。彼にはどうしても叶えたい夢があった。中南米にしか生息しない世界で最も美しいといわれる神秘の青い蝶“ブルーモルフォ”を捕まえたいという夢。彼は世界的な昆虫学者アランに南米行きを直訴するが…。

実話をベースにという看板に守られているが、ドラマ自体が平凡で泣けるようなものでない。一つ一つのエピソードが作り過ぎ。自然でなく、感情移入しにくい。

例えば、南米に行くまで展開が急ぎ過ぎ。ピート(M・ドネイト)とアラン(W・ハート)との交流をもう少し丁寧に描いて欲しかった。

南米に生きる虫や鳥の映像は美しかったが、逆にリアリティーを削ぐような感じも受ける。

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2005/01/11

女はバス停で服を着替えた

「女はバス停で服を着替えた」★★(DVD)
2002年日本 監督:小沼勝
出演:戸田菜穂 遠藤憲一 中村麻美 北村和夫

北海道・鹿追町。充は東京での生活を捨てて、蕎麦職人として再出発するため奮闘していた。ある日、充を追って瑞枝がやってくる。瑞枝は充の事故死した弟の妻で、サルサ大会にパートナーとして出場する間柄でもあった…。

身近にいた者の死から逃れなれない二人。そこからいかに再生していくかというプロットは良いにしても、個々のエピソードに魅力が乏しい。

惜しいのは、中村麻美が抱く都市生活の憧れと迷いが、二人のドラマに重なってこないことだ。

投げ捨てられた自転車。何も答えてくれない後ろ姿。

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2004/12/15

理由(アーネ・グリムシャー監督)

「理由」★★(BS)
1995年アメリカ 監督:アーネ・グリムシャー 
出演:ショーン・コネリー ローレンス・フィッシュバーン
   ケイト・キャプショー ブレア・アンダーウッド

殺人事件の容疑で死刑判決を受け、投獄されてしまった黒人青年ボビー。彼は無実の罪を晴らす為、ハーバード大学法学部教授のポールに手紙を書く。調査に立ち上がったポールは、この事件に隠された謎の存在に気づいていくが…。

ポール(S・コネリー)の素人探偵ぶりにヒヤヒヤする。直線的に物事を判断し、負けん気の強さで突っ走ってしまう。事件を解明するには、思い込みでなく冷静な事実収集が必要な筈だ。劇的に展開していくドラマであるが、作為的すぎる。

発見はS・コネリーの娘役で幼い頃のスカーレット・ヨハンソンが出ていたことだ。

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2004/11/26

S.W.A.T.

「S.W.A.T.」(DVD)★★
2003年アメリカ 監督:クラーク・ジョンソン 
出演:サミュエル・L・ジャクソン コリン・ファレル
   ミシェル・ロドリゲス LL・クール・J 

ロス市警のSWAT隊員ストリートとギャンブルは、作戦実行中のギャンブルの命令無視によってSWATを追放される。処分に納得できないギャンブルが警察を去るが、ストリートは再帰を願い左遷を受ける。やがて、ホンド巡査部長率いる新チームに選ばれるが…。

テンポ良く編集された映像は流麗である。だが、ミュージックビデオを観ているようで、軽く流れていき、あまり印象に残らない。

それからドラマに現実味が乏しいのもマイナス。“俺を逃がしてくれた奴に、1億ドル払う”という麻薬王アレックス(オリヴィエ・マルティネス)の造型にももう一工夫欲しい。

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2004/11/19

ルーヴルの怪人

「ルーヴルの怪人」★★(DVD)
2001年フランス 監督:ジャン=ポール・サロメ 
出演:ソフィー・マルソー ミシェル・セロー
 フレデリック・ディフェンタール ジュリー・クリスティ

大規模な拡張工事を始めたルーヴル美術館の地下収蔵室から謎の石棺が発見される。それは1935年に考古学者フォンテーヌ教授の率いる遺跡調査団が発掘したもの。自殺が続出なするなど異変が続きルーヴルの奥深く葬られていた。奇怪な現象が美術館全体を襲うが…。

非常に中途半端というか、印象の薄い作品。怪人の正体をさぐるというミステリー的要素も盛り込まれているが、それがあまりに弱い。

多彩な人物でにぎわうが、事件を究明するのは一人に絞った方が良かったと思う。そして怪人を映し過ぎである。これではゾーっとするような恐怖は味わえない。

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2004/11/14

バトル・ロワイアルⅡ

「バトル・ロワイアルⅡ~鎮魂歌(レクイエム)」★★(DVD)
2003年日本 監督:深作欣二 深作健太 
出演:藤原竜也 前田亜季 前田愛 忍成修吾

無作為に選ばれた1クラスを最後まで殺し合わせる新世紀教育改革法・通称“BR法”。そこから生き延びた七原は数年後、反BR法のテロ集団“ワイルド・セブン”を組織し首都を爆破する。大人たちは新しいゲームを開始し、孤島に立てこもる七原たちに対抗するが…。

どうしても納得できないとことがある。七原たちテログループを殲滅させるのに、何故、BR法対象クラスを使うのか? 邪魔の子供達を戦わせ、互いに殺し合わせるというなら、新ルール「ペアを組み一方が殺されればもう一人も爆死する」というのが引っ掛かる。

本気でテログループと戦わせたいのか疑問だ。他にもいろいろと矛盾点が見受けられる。

痛烈なアメリカ批判はいいにしても、その描き方があまりに薄っぺらだ。

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2004/10/20

サハラに舞う羽根

「サハラに舞う羽根」★★(DVD)
2002年アメリカ イギリス 監督:シェカール・カプール 
出演:ヒース・レジャー ウェス・ベントリー
   ケイト・ハドソン ジャイモン・フンスー

1884年、イギリス。ハリーは若きエリート士官。美しき婚約者エスネも得て順風満帆な人生を送っていた。そんなある日、彼はスーダンへの反乱軍鎮圧の任務を命じられる。しかし、この戦争に疑問を感じたハリーは苦悩の末に除隊を選ぶが…。

現在とは違い、戦争を忌避することは大いなる勇気が必要だった筈だ。当然ながら、卑怯者と汚名を浴びせ掛けられることも覚悟していなければならない。

それなのに、友人達から臆病者を意味する“白い羽根”が送られ、愕然としてしまうハリー(H・レジャー)。あまり
にも想像力が足りな過ぎる。

この導入部に引っ掛かってしまい、あまり感情移入することができなかった。

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