★★作品

2005/04/07

ルーキー

「ルーキー」(BS)★★
1990年アメリカ 監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド チャーリー・シーン
    ラウル・ジュリア ソニア・ブラガ

幼い頃、弟をビルの屋上から転落死させてしまった罪の意識に悩んでいるロス市警のデイヴィッド。彼は私服刑事を希望し、自動車盗難課を志願する。そこでコンビを組まされたのは荒っぽい捜査で有名なベテラン刑事、ニックだった。ニックは高級車ばかりを狙う窃盗組織の壊滅に燃えていたが…。

自分としてはあまりこういう表現を使いたくないが、あまりにもチャーリー・シーンがミスキャスト。彼の持ち味で、こうしたトラウマを抱える刑事役というのは、あまりにも不自然である。深刻さを増すほどに、居心地の悪さも比例していく。そして、ふっきれたように暴力刑事に変わっていくのだが、酒場を放火するなど捜査方法は勘違いも甚だしい。

2005年2度目のアカデミー賞監督も取り、円熟味をさらに増しているC・イーストウッド監督。だが、本作品ではドラマの組み立てにバランスを欠いており、残念な出来栄えだった。

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2005/04/04

刑事ジョー/ママにお手あげ

「刑事ジョー/ママにお手あげ」★★(BS)
1992年アメリカ 監督:ロジャー・スポティスウッド
出演:シルヴェスター・スタローン エステル・ゲティ
    ジョベス・ウィリアムズ ロジャー・リース

ロサンゼルス市警巡査部長の刑事ジョーは上司の警部補グウェンという恋人はいるが、気楽な独身生活を送っていた。そこへ、ニューアークからママが訪ねてきた。ママはジョーを今でも子供のように扱いたがるのだが…。
1993年第13回ラジー賞でワースト主演男優賞、ワースト助演女優賞を受賞。

S・スタローンがコメディーに挑戦していた頃の作品。残念ながら成功していないが、芸風の幅を広げようとしていた意欲は記憶しておきたい。

いかにママ(E・ゲティ)が田舎から都会に出てきたにせよ、拳銃を食器のように洗ったり、小型銃器を密売人から購入したりとあまりに常識外の行動で、笑うに笑えない。

彼女がダーティー・ハリーやターミネーターを真似た決め台詞を吐くのは、ちょっとだけ可笑しかった。

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2005/03/26

山猫は眠らない2 狙撃手の掟

「山猫は眠らない2 狙撃手の掟」★★(DVD)
2002年アメリカ 監督:クレイグ・R・バクスリー
出演:トム・ベレンジャー ボキーム・ウッドバイン
    エリカ・マロジャーン タマス・プスカ

かつて伝説の狙撃手と呼ばれたベケットは海兵隊を疾病除隊し、ハンターのガイド職に身を置いていた。ある日、軍情報部大佐とCIAの2名が訪ねてくる。バルカン半島が危機的な状況にあり、首謀者の将軍暗殺を依頼されるが…。

ドラマ的にもう一つ盛り上がってこないのは、伏線となるエピソードが後半に繋がってこないこと。

視力が低下し、照準がぶれるベケット(T・ベレンジャー)。この老いの問題をいかに克服していくのか描かれてい
ば、普通のB級アクションにならず、もっと深みのある作品になったことだろう。また、橋の検問をあっさり突破し
てしまうなど細部の詰めが甘い。

ベケット達を助ける地下組織の女性にエリカ・マロジャーン。どこかで観たことがあるなぁと思っておりましたが、「暗い日曜日」(1999年)でヒロインのイロナを演じていた女優さんでした。

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2005/03/11

ゴシカ

「ゴシカ」★★(DVD)
2003年アメリカ 監督:マチュー・カソビッツ
出演:ハル・ベリー ロバート・ダウニー・Jr
    ペネロペ・クロス チャールズ・ダットン

女子刑務所の精神科病棟で働く女医のミランダは、ある雨の夜、帰宅途中に不気味な少女を目撃し事故を起す。気がつくと、夫殺しの殺人犯として精神病棟に隔離されていた。ミランダはその夜の記憶をなくしていたが…。

もっと別のタイプの映画を予想していたのだが、悪い意味で裏切られてしまった。ヒロインが「理屈じゃない!」
と言う場面があるが、いくら超自然現象が出てくるにしても、ある程度の必然性、論理性を最低限保っていないと映画は壊れてしまう。

少なくともヒロインが本当に精神障害を患っているのかどうかの疑惑をもっと大切に扱って欲しかった。そうすれば、もっとミステリー色が強まり、集中して観ることができたであろう。

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2005/01/29

天国の青い蝶

「天国の青い蝶」★★
(盛岡フォーラム2) 2004年カナダ イギリス 
監督:レア・プール
出演:ウィリアム・ハート マーク・ドネイト
   パスカル・ビュシエール ラオール・トゥルヒロ

末期の脳腫瘍に冒され、余命わずかな10歳の少年ピート。彼にはどうしても叶えたい夢があった。中南米にしか生息しない世界で最も美しいといわれる神秘の青い蝶“ブルーモルフォ”を捕まえたいという夢。彼は世界的な昆虫学者アランに南米行きを直訴するが…。

実話をベースにという看板に守られているが、ドラマ自体が平凡で泣けるようなものでない。一つ一つのエピソードが作り過ぎ。自然でなく、感情移入しにくい。

例えば、南米に行くまで展開が急ぎ過ぎ。ピート(M・ドネイト)とアラン(W・ハート)との交流をもう少し丁寧に描いて欲しかった。

南米に生きる虫や鳥の映像は美しかったが、逆にリアリティーを削ぐような感じも受ける。

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2005/01/11

女はバス停で服を着替えた

「女はバス停で服を着替えた」★★(DVD)
2002年日本 監督:小沼勝
出演:戸田菜穂 遠藤憲一 中村麻美 北村和夫

北海道・鹿追町。充は東京での生活を捨てて、蕎麦職人として再出発するため奮闘していた。ある日、充を追って瑞枝がやってくる。瑞枝は充の事故死した弟の妻で、サルサ大会にパートナーとして出場する間柄でもあった…。

身近にいた者の死から逃れなれない二人。そこからいかに再生していくかというプロットは良いにしても、個々のエピソードに魅力が乏しい。

惜しいのは、中村麻美が抱く都市生活の憧れと迷いが、二人のドラマに重なってこないことだ。

投げ捨てられた自転車。何も答えてくれない後ろ姿。

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2004/12/15

理由(アーネ・グリムシャー監督)

「理由」★★(BS)
1995年アメリカ 監督:アーネ・グリムシャー 
出演:ショーン・コネリー ローレンス・フィッシュバーン
   ケイト・キャプショー ブレア・アンダーウッド

殺人事件の容疑で死刑判決を受け、投獄されてしまった黒人青年ボビー。彼は無実の罪を晴らす為、ハーバード大学法学部教授のポールに手紙を書く。調査に立ち上がったポールは、この事件に隠された謎の存在に気づいていくが…。

ポール(S・コネリー)の素人探偵ぶりにヒヤヒヤする。直線的に物事を判断し、負けん気の強さで突っ走ってしまう。事件を解明するには、思い込みでなく冷静な事実収集が必要な筈だ。劇的に展開していくドラマであるが、作為的すぎる。

発見はS・コネリーの娘役で幼い頃のスカーレット・ヨハンソンが出ていたことだ。

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2004/11/26

S.W.A.T.

「S.W.A.T.」(DVD)★★
2003年アメリカ 監督:クラーク・ジョンソン 
出演:サミュエル・L・ジャクソン コリン・ファレル
   ミシェル・ロドリゲス LL・クール・J 

ロス市警のSWAT隊員ストリートとギャンブルは、作戦実行中のギャンブルの命令無視によってSWATを追放される。処分に納得できないギャンブルが警察を去るが、ストリートは再帰を願い左遷を受ける。やがて、ホンド巡査部長率いる新チームに選ばれるが…。

テンポ良く編集された映像は流麗である。だが、ミュージックビデオを観ているようで、軽く流れていき、あまり印象に残らない。

それからドラマに現実味が乏しいのもマイナス。“俺を逃がしてくれた奴に、1億ドル払う”という麻薬王アレックス(オリヴィエ・マルティネス)の造型にももう一工夫欲しい。

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2004/11/19

ルーヴルの怪人

「ルーヴルの怪人」★★(DVD)
2001年フランス 監督:ジャン=ポール・サロメ 
出演:ソフィー・マルソー ミシェル・セロー
 フレデリック・ディフェンタール ジュリー・クリスティ

大規模な拡張工事を始めたルーヴル美術館の地下収蔵室から謎の石棺が発見される。それは1935年に考古学者フォンテーヌ教授の率いる遺跡調査団が発掘したもの。自殺が続出なするなど異変が続きルーヴルの奥深く葬られていた。奇怪な現象が美術館全体を襲うが…。

非常に中途半端というか、印象の薄い作品。怪人の正体をさぐるというミステリー的要素も盛り込まれているが、それがあまりに弱い。

多彩な人物でにぎわうが、事件を究明するのは一人に絞った方が良かったと思う。そして怪人を映し過ぎである。これではゾーっとするような恐怖は味わえない。

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2004/11/14

バトル・ロワイアルⅡ

「バトル・ロワイアルⅡ~鎮魂歌(レクイエム)」★★(DVD)
2003年日本 監督:深作欣二 深作健太 
出演:藤原竜也 前田亜季 前田愛 忍成修吾

無作為に選ばれた1クラスを最後まで殺し合わせる新世紀教育改革法・通称“BR法”。そこから生き延びた七原は数年後、反BR法のテロ集団“ワイルド・セブン”を組織し首都を爆破する。大人たちは新しいゲームを開始し、孤島に立てこもる七原たちに対抗するが…。

どうしても納得できないとことがある。七原たちテログループを殲滅させるのに、何故、BR法対象クラスを使うのか? 邪魔の子供達を戦わせ、互いに殺し合わせるというなら、新ルール「ペアを組み一方が殺されればもう一人も爆死する」というのが引っ掛かる。

本気でテログループと戦わせたいのか疑問だ。他にもいろいろと矛盾点が見受けられる。

痛烈なアメリカ批判はいいにしても、その描き方があまりに薄っぺらだ。

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