★★★★作品

2018/11/21

SING シング

SING シング ★★★★

『銀河ヒッチハイク・ガイド』のガース・ジェニングス監督が初めてアニメを手がけたイルミネーション・エンターテインメント作品。動物だけが暮らす世界でオーディションに自らの夢と人生を賭けて挑む姿を60曲を超えるヒットソングや名曲の数々と共に綴る。

夢を追い掛けるという事は素晴らしい。だが、すべて自分の責任において進めなければならない。例えば、借金を重ねて周囲に迷惑をかけてまで、進める事がいいのか。極限まで追い込まなければ掴めない物もあるかもしれないが、それだけの価値があるのだろうか。

2018/10/7(日)
Amazon プライムビデオ

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日日是好日

日日是好日 ★★★★

『光』の大森立嗣監督が森下典子のエッセイ『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』を映画化したヒューマンドラマ。ふとした弾みで茶道教室に通う事になった女性が仕事や恋に迷いながら季節の移ろいや人生の機微を実感していく姿を清々しく描く。

今、分からないものでも、10年後に理解できるかもしれない。だから、分からない事を恐れる必要はないのだ。理由は分からなくても、好きであるなら地道に続けていけば良い。ある日、ふとした瞬間に気付く日が来るだろう。その繰り返しで、人は成長していく。

2018/10/8(月)
なんばパークスシネマ-06

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2018/10/16

オケ老人!

オケ老人! ★★★★

『ぱいかじ南海作戦』の細川徹監督が荒木源の同名小説を映画化した音楽ドラマ。勘違いから老人ばかりのアマチュア・オーケストラに入団してしまった女性がライバル楽団との対立などに振り回されながらも互いに切磋琢磨していき楽団して成長を遂げる様を微笑ましく描く。

何のために音楽を奏でるのだろうか。自分の演奏技術を高めたいという思いもあるだろうが、それは手段であるしかない。彼女は間違って加入する事になったオーケストラで予想外の苦労を背負う。だが、そんな日々の中で自らの音楽の理由を見つけていくのだった。

2018/10/6(土)
Amazon プライムビデオ

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2018/10/11

プラダを着た悪魔

プラダを着た悪魔 ★★★★

『マイアミ・ラプソディー』のデヴィッド・フランケル監督がローレン・ワイズバーガーの同名小説を映画化した女性ドラマ。ジャーナリストを目指す女性が業界に絶大な影響力を誇るファッション雑誌の編集長のアシスタントに就いた事から起こる激動の日々を華やかに描く。

これは自分のやりたい仕事ではない。そう言い訳していると何も成し遂げる事などできない。不本意でも構わないではないか。一つの仕事を通じて得るものは必ずある。もし、本当にやりたいものがあるのら、ステップアップしていく道を探るべきだ。

2018/9/30(日)
Amazon ビデオ

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2018/10/02

ひるなかの流星

ひるなかの流星 ★★★★

『四月は君の嘘』の新城毅彦監督がやまもり三香の同名コミックスを映画化した青春ラブストーリー。田舎でのんびりと暮らしていた少女が両親が海外に転勤になり東京に住む叔父に預けられる事になる。風変わりな担任教師と女嫌いの同級生の間で揺れる姿を微笑ましく描く。

好きだという感情はコントロール出来るものではなく、理屈では説明できない。そこで悩んでも仕方ないのだ。だから、思いが叶わない状況であったとしても無理に諦めようとかせず、好きであるという宝物を大切にしていけばいい。その真っ直ぐな気持ちは次に繋がっていく。

2018/9/23(日)
Amazon プライムビデオ

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2018/10/01

プーと大人になった僕

プーと大人になった僕 ★★★★

ディズニーの人気キャラクター「くまのプーさん」を実写映画化。大人になったクリストファー・ロビンとプーが奇跡的な再会を果たし、忘れていた大切なものを思い出していく姿をファンタジックに描く。監督は『チョコレート』のマーク・フォースター。

家族のためであるとか大義名分を立てて、辛い仕事を我慢する。閉塞感で身動きの取れないでいる姿を喜ぶ家族などいない。こうした矛盾が往々にして起こるが、目的と手段が混同してしまうからだろう。プーさんの問い掛けは彼をリセットさせることになる。

2018/9/17(月)
TOHOシネマズ梅田-01

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2006/10/06

三年身籠る

「三年身籠る」★★★★
(盛岡フォーラム3)2005年日本
監督:唯野未歩子
原作:唯野未歩子
脚本:唯野未歩子
出演:中島知子 西島秀俊 奥田恵梨華 塩見三省

詳しくはこちらで・・・
三年身籠る@映画生活

冬子(中島知子)も緑子(奥田恵梨華)も、父の不在がその生涯に多大な影響を及ぼしている。届く事のない手紙を書き続ける。父親と同年代と思われる年齢差のある男性と付き合う。

そんな彼女たちとは対照的に、祖母(丹阿弥谷津子)も母親(木内みどり)も男性のいない生活に特別不自由も感じていない。困るのは缶の蓋が開けられないことぐらいだ。

このマイペースな生活ぶりを姉妹二人は何故送ることができないのか。おそらく、姉妹二人は父の不在の欠落感を埋めようとして行動するが、決して埋めることができず不安定な感情のままなのであろう。

欠落は欠落のままで置いておき、橋をかけて渡るくらいの気の持ちようで構わないのではないか。ここで思い出すのはファースト・シーン、道路のゴミ拾いを延々と続ける冬子の行動。いくら集めても、集めても終わりは見えてこない。待っているのは不毛な砂漠だ。

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2006/10/02

ダ・ヴィンチ・コード

「ダ・ヴィンチ・コード」★★★★
(盛岡フォーラム1)2006年アメリカ
監督:ロン・ハワード
原作:ダン・ブラウン
脚本:アキヴァ・ゴールズマン
出演:トム・ハンクス オドレイ・トトゥ
   イアン・マッケラン ジャン・レノ

詳しくはこちらで・・・
ダ・ヴィンチ・コード@映画生活

冒頭、ラングドン教授(トム・ハンクス)の宗教象徴学の講演会が興味深い。見た目の印象と事実がかけ離れている事例がいかに多いことか。その誤認を生み出しているのが歴史ということになる。

我々が学校の授業で学び、常識としている事例が、常に正しいとは限らないということ。歴史ミステリーの興趣は、我々の常識を打ち破る真実を提示させるかにかかっていると思う。

そうした意味で本作品はかなり満足できる内容である。キリスト教の教義をあまり把握していない自分にも、ラングドンとリー(イアン・マッケラン)の質疑応答から明らかにされていく真実の開示には惹き付けられた。

原作は未読ながら盛んに一般ニュースでこのネタが取り上げられていたので、これがクライマックスにくるかと予想していた。それが割と早く中盤に構成されていたことから、もう一つ違うサプライズがあるだろうと思っていたが、果たしてその通りだった。

長編小説の映画化ということで、予想どおり賛否両論分かれている。原作を離れ一つの作品として見た場合、様々な弱点を抱えていることは間違いない。

だが、細かいショットに伏線を張り巡らせたロン・ハワード監督の演出は、2度、3度見直すことで評価が変わってくるような気がします。

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2006/09/21

寝ずの番

「寝ずの番」★★★★
(名劇2)2006年日本
監督:マキノ雅彦
原作:中島らも
脚本:大森寿美男
出演:中井貴一 木村佳乃 長門裕之 富司純子

詳しくはこちらで・・。
寝ずの番@映画生活

誰もが簡単に見られる表芸だけでなく、限られた者たちが密かに楽しむ裏芸が存在する世界は奥深いと思う。そこには賭けが行われるボクシングや格闘技などの非合法なものから、料理人のまかない食などの非公開なものまで様々な形が混在している。

そんな世界を一度覗いてみたいという直接的な欲求と共に、それを意識することで表芸にも複雑な色合が生じてくるようになる。

本作品は落語の世界の裏芸をよくぞここまで映像化したという感慨をまずおぼえる。こうした芸の数々はどこまで継承されていくのだろうか。現在のようなテレビ中心の演芸界において、こうした徒弟制度が維持されるのだろうか。

私自身はこうした艶歌に興趣を感じるわけではないが、こうして映画として後生に残すことの意義は強く感じる。

通夜噺三題で、大きな盛り上がりの際中に故人がそれぞれ戻ってくるところがポイント。普通に見れば不謹慎極まりない形かもしれないが、それらが故人を送り出す最高のシチュエーションであろうと感じさせる。

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2006/09/17

美しき運命の傷痕

「美しき運命の傷痕」★★★★
(京都シネマ3)2005年
フランス/イタリア/ベルギー/日本
監督:ダニス・タノヴィッチ
脚本:クシシュトフ・ピエシェヴィッチ
脚色:ダニス・タノヴィッチ
出演:エマニュエル・ベアール カリン・ヴィアール
   マリー・ジラン キャロル・ブーケ

詳しくはこちらで・・・
美しき運命の傷痕@映画生活

タイトル・バックに流れる鳥の巣のシークエンスが強烈なインパクトを持って観る者に迫る。一人を助けようとする行為が、他者には災いになることを辛辣に伝える。この過酷な自然の摂理をなぞるように、痛手を追った人物が多数登場してくる。

前半のミステリアスな展開には、固唾を飲みように魅了され、その謎が少しずつ明らかになってくると趣が増してくる。22年前の事件が3人の娘へ影響を与えて、無意識の内にも過去をなぞるような行動に出るのだ。

長女ソフィ(エマニュエル・ベアール)は母親と同じように夫をアパートから締め出す。次女セリーヌ(カリン・ヴィアール)は父親に迫った男子学生セバスチャンと同様に全裸になって報われない愛を求める。大学教授フレデリック(ジャック・ペラン)との不倫に固守する三女アンヌ(マリー・ジラン)の姿はセバスチャンと重なる。彼女たちの苦悩の日々はこの事件から始まっていたのだ。

そして、最後に唖然とする仕掛けが用意されている。さすがヨーロッパ映画だ。簡単に救いを与えず、女性の情念を厳しく残す。

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