« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »

2011年3月

2011/03/29

愛する人

337717_01_06_02

製作年:2009年
製作国:アメリカ/スペイン
監 督:ロドリゴ・ガルシア

14歳という若さゆえ生まれたばかりの我が子を里子に出さなければならなかった母。暖かい家庭の愛情を知らずに孤独に心を閉ざした娘。37年の時間を経て二人が迎える人生の転機。

ロドリゴ・ガルシア監督の繊細な女性像の描写は極めて魅了的であり、『彼女を見ればわかること』(1999)、『美しい人』(2005)にも大いに感心してきたが、本作品も期待を裏切らない。

カレン(アネット・ベニング)にしろ、エリザベス(ナオミ・ワッツ)にしろ、大きな心の傷のダメージから、人間関係を潤滑に送れない欠落を抱えている。時にひどい行為も犯してしまうが、それすらも哀しく映る。互いに相手を探し始めるのに、37年もかかったのはあまりに長すぎる空白期間であるが、探そうと決意したところから、彼女たちの再生は始まった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/03/27

ウッドストックがやってくる!

338044_01_03_02

製作年:2009年
製作国:アメリカ
監 督:アン・リー

歴史にその名を残すロック野外音楽イベントの“ウッドストック・フェスティバル”。思わぬきっかけからその誘致に走り大成功させた一人の男。混乱と狂騒の日々の舞台裏。

その歴史の裏側で何が起きていたのかという実録ドラマより、アン・リー監督らしい崩壊しつつある家族の再生のドラマの方に重きが置かれている。その辺りの期待度の高さによって、本作品の評価は変わってくると思う。

エリオット(ディミトリ・マーティン)が本当に成し遂げたかったのは、両親が経営しているモーテルの再建よりも、強欲的なソニア(イメルダ・スタウントン)の支配から逃れることだった。ロック・フェスティバルという非日常世界から見えてくる何かもあるということだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/03/23

ザ・ウォーカー

335900_01_06_02

製作年:2010年
製作国:アメリカ
監 督:アレン・ヒューズ/アルバート・ヒューズ

文明が完全崩壊してしまった終末世界。世界に一冊だけの本を守り西へと歩き続ける一人の男。世界を支配するため本を探し求める街の独裁者。

一冊の本にどれだけの示威があるのか分からないが、それを求めるものには無限の価値があるのである。それを否定しても仕方ない。奪うカーネギー(ゲイリー・オールドマン)も、守るイーライ(デンゼル・ワシントン)も、立場は変えればおかしな行動に見えるかもしれないが、権力闘争とは本来そういうものなのであろう。

だが、30年も彷徨を続けたというのは、あまりに作り過ぎの設定と感じてならない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/03/21

ソーシャル・ネットワーク

337475_01_02_02

製作年:2010年
製作国:アメリカ
監 督:デヴィッド・フィンチャー

誕生からわずか数年で世界最大のソーシャル・ネットワーク・サービスに成長した“facebook”の秘密。創設者マーク・ザッカーバーグと彼を取り巻く若者たちが織りなす愛憎入り混じる人間模様。華麗なる成功物語とは対照的な影の物語。

マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)がいかなる人物か、冒頭のシーンで克明に明らかにされている。常人には理解しがたい頭の回転の速さは、女性心を理解することができない。

ビジネスでは成功していくが、彼の孤独感を生涯癒されることがないのではないかと想起させるラストシーンであった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »