BOX 袴田事件 命とは
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製作年:2010年
製作国:日本
監 督:杉田成道
故あって、赤穂浪士でありながら名誉の死を果たせなかった二人の男。忠義を忘れず私心を捨て、自らの使命を全うするべく生き抜いた瀬尾孫左衛門(役所広司)。その過酷な人生を見守る寺坂吉右衛門(佐藤浩市)。
愚直といえばあまりに愚直。いくら主君大石内蔵助(片岡仁左衛門)の申し付けとは言っても、再会した吉右衛門に対して問答無用の斬り合いに望む孫左衛門の姿には、共感よりも痛々しさを覚える。そんな彼であるから可音(桜庭ななみ)の祝言の後、自分の人生を再スタートしても良い筈なのに、忠義の道を選んでしまうのだ。
それはそれでいいのだが、残された可音やゆう(安田成美)のことを思うと、すっきりしないものが残り続ける。
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製作年:1974年
製作国:アメリカ
監 督:マーティン・スコセッシ
夫を事故で亡くした機会に、歌手になる幼い頃からの夢を実現させようとするアリス(エレン・バースティン)。生意気な一人息子トミー(アルフレッド・ラッター)を連れて故郷を目指す旅立ち。そんな彼女の前に現れてくる男たち。
そんな甘い考えで母子二人生きていけるのだろうかと心配になってしまうアリスであるが、長い抑圧から逃れた解放感は少しぐらいの失敗にもめげることなく、たくましく旅を進めていく。デヴィッド(クリス・クリストファーソン)との関係が続いていくのかどうか分からないが、自己主張できる強さは失うことはないであろう。
男の子のように見える若きジョディ・フォスターの姿も新鮮だった。
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製作年:2010年
製作国:イギリス/アメリカ
監 督:マシュー・ヴォーン
冴えない毎日を忘れるようにアメコミ・ヒーローに憧れる高校生デイヴ(アーロン・ジョンソン)。あまりに無謀な自警活動が動画サイトで流れ、人気者になっていく“キック・アス”。彼の影で暗躍する真のスーパーヒーローたち。
賛否両論が出てくるのは当然とも思える“ヒット・ガール”(クロエ・グレース・モレッツ)の大活躍。いくら映画の中とは言え躊躇なく人を殺める姿は、どこか背筋が寒くなるような感じも残る。ではあるけれど、魅力的であることは変わらない。映画史に残るようなキャラクターではある。
映画としても“アメコミ”に対する批評性がうかがわれ、興味深く観賞する。
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製作年:1972年
製作国:アメリカ
監 督:ボブ・フォッシー
女優を夢見て“キャバレー”で腕を磨くサリー(ライザ・ミネリ)。奔放な彼女と恋に落ちるロンドンから来た語学生ブライアン(マイケル・ヨーク)。狂乱の中、ヒタヒタと近づいて来る不気味な足音。
『バーレスク』(2010)の映画評を読んでいると、本作品と比較されることも多く、この機会に初観賞。てっきり『バーレスク』のようなスター誕生の話かと思っておりましたが、かなり趣きが違います。
ナチスの台頭に合わせるように、退廃的な空気が“キャバレー”の中にたちこめてくる。ラブストーリーがメインの筈なのに、どこか気持ちが弾んでこないのはそのためだろう。
サリーは、その後どうなっていったのか、気になって仕方ありません。
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