ロボコン
製作国:日本
監 督:古厩智之
“理数系の甲子園”で競うあうロボット技術。人数集めのためにロボコンに携わることになる一人の少女。競技を重ねるごとに成長を遂げていく落ちこぼれ四人組。
この当時はまだまだ無名であったが、いまや、長澤まさみ、小栗旬、伊藤淳史、塚本高史と揃えば、大注目を浴びること間違いなしの四人組である。公開当時は、ロボコン自体の目新しもあって、ベストテンにも入れた作品であるが、こうして再見してみると、細部が気になって仕方ない。
里美(長澤まさみ)のやる気のなさ。相田(小栗旬)の人付き合いの不得手さ。四谷(伊藤淳史)の自信のなさ。竹内(塚本高史)の根気のなさ。それぞれの短所がロボコンを通して克服していくのが本作品の主題であると思うけれど、その心の動きを的確に描いているとは感じられない。それらしいエピソードもあるが、あくまで説明でしかなく、表現にはなっていない。図師先生(鈴木一真)の存在もそうである。彼らをどのくらい確信的に導いているのか分からないのである。
“今日がずっと続いたらいいのに”と里美(長澤まさみ)がつぶやく場面は秀逸だった。
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