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2010年11月

2010/11/28

時をかける少女

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製作年:2010年
製作国:日本
監 督:谷口正晃

母の初恋の人を探すためタイム・リープした1970年代。時代を間違えて、見知らぬ土地に着いてしまった少女の困惑。人探しを手伝ったもらいながら芽生える切ない恋の行方。

そもそも物語の発端からしてよく分からない。和子(安田成美)が何をしたくてタイム・リープの研究をしていたのか。消えてしまった記憶を取り戻そうということなのであろうが、その時点で深町一夫のことは忘れている筈だし、ラベンダーの香りによって戻ってしまう程、脆弱な処置だったのだろうか。一度、身についた特殊能力の余波ということも考えるが、あまりに説明が足りないと思う。

夫となったゴテツ(青木崇高)との関係性も不明だ。あかね(仲里依紗)が父親と一度も会っていないというのは、相当の理由があってしかるべきであろう。その辺りが不明なため、過去の父親と出会っても強いドラマが生まれてこないのだ。また、いくら母の強い希望とは言え、重体の母の残して過去への旅に出掛けてしまうだろうかという疑問も残る。しかも、託されたメッセージはあれだけなのだから。

タイム・リープしてからのあかねの活躍を楽しむのがこの映画の主題であるだろうが、それまでの必然はあまりに弱過ぎると感じる。

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2010/11/24

運命のボタン

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製作年:2009年
製作国:アメリカ
監 督:リチャード・ケリー

見知らぬ人の命と引き換えに大金が手に入る奇妙な箱。経済的に追い詰められた夫妻が選ぶ必然の選択。止めることができない奈落への道。

公開当時、賛否両論あったのが良く分かる内容だ。どうしてそんな箱があり、夫婦に託されるのか。その理由が明らかになったとき、唖然としてしまう。確かにそういうことであれば、ありうることであろうが、フィクションの限界を突き破っており、興醒めしてしまう。

ならば、あくまで箱を持ってきたアーリントン・スチュワード(フランク・ランジェラ)の正体を明らかにせず、疑心暗鬼のまま、ドラマが進んでいく方が面白くなったのではないかと感じる。

なかなか難しい脚本ながら、リチャード・ケリー監督は独特の世界観のある映像を作り上げて、不安感を煽る。

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2010/11/23

冬の小鳥

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製作年:2009年
製作国:韓国/フランス
監 督:ウニー・ルコント

別れの言葉もなく一人取り残される児童養護施設。その状況を認めることが出来ず反抗を繰り返す幼い少女。自分と重ね合わせる傷付いた小鳥。

何故、自分が捨てられたのか。ジニ(キム・セロン)は幼いながらもその理由を分かっている。盲目的に父親が迎えにきてくれると信じているのは、迎えにきてくれないことを無意識の内にも感じているからだろう。

だが、それでも生きてはいけない。養護施設の中にも、様々な人生の縮図があり、ジニは人生の不条理を静かに見つめている。

ウニー・ルコント監督自身の体験から紡ぎだされていくドラマは、切なくて哀しくて、どこか力強さを感じさせてくれました。

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