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2010年6月

2010/06/14

パイレーツ・ロック

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製作年:2009年
製作国:イギリス/ドイツ
監 督:リチャード・カーティス

どのくらいまで遡れば、ひと昔という感じを受けるのか分からないが、1960年代のイギリスで民放ラジオ局の存在しなく、国営BBCラジオではポピュラー音楽の放送を一日45分に制限していたなんて、隔世の感を禁じ得ない。24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局が人気を集めるのも道理である。

規制があってこそ、それを手に入れた時の喜びは計り知れない程大きい。さまざまな偏見を乗り越えて市民権を得たロック・ミュージックであるけれど、もっと輝かしく聴こえたのは、こんな規制のあった時代であったとは。なんとも皮肉なことだと思う。

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2010/06/11

そんな彼なら捨てちゃえば

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製作年:2009年
製作国:アメリカ
監 督:ケン・クワピス

恋愛マニュアルを扱った作品がアメリカ映画では定期的に作られている。本作品のその一つに挙げられると思うが、指南役が自ら恋に落ちてしまい自分の教えから外れていくパターンが多い。アレックス(ジャスティン・ロング)とジジ(ジニファー・グッドウィン)の関係がそのパターンである。

だが、いかにジジから強い非難を浴びたからとは言え、そんな簡単にアレックスが恋に落ちていくというのは、あまり説得力がない。この辺りが本作品の弱さではないか。お互いが何を望み、何を共有していくのか。付き合い始めた頃から、いかに関係性を維持していくのか。結婚が二人のゴールでないのは、本作品の登場人物たちを見ていれば明らかである。

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2010/06/10

ソラニン

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製作年:2010年
製作国:日本
監 督:三木孝浩

ミュージシャンになる夢を諦めきれない種田(高良健吾)。彼との同棲生活で将来への展望が描けない芽衣子(宮崎あおい)。自分らしく生きていきたい。でも、自分らしく生きていくとはどういうことなのか。嫌な仕事を辞めてみても何の解決にならない。それが問題の根源ではないからだ。

具体的に行動したくても、何をすべきか思い浮かべられない。彼らの迷いが延々と続いていく。答えを見つけたと思っても、またすぐに迷いが生じてくる。それを中途半端と切り捨ててしまうのは簡単であるが、生きていくということは少なからず、そういうことではないか。少しずつでも前へ進もうとする姿に共感。その先に答えはあるはずだ。

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2010/06/08

ウディ・アレンの夢と犯罪

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製作年:2007年
製作国:イギリス
監 督: ウディ・アレン

イギリス三部作の第一作目「マッチポイント」(2005)と背中合わせのような作品。労働者階級から抜け出そうと成功を夢見るイアン(ユアン・マクレガー)と、「マッチポイント」のクリス(ジョナサン・リス・マイヤーズ)の二人は容易に重なって見える。その夢の顛末が実に対照的。

イアンには夢を共有できない弟テリー(コリン・ファレル)の存在が大きかった。ドラマ自体の展開はきっとこうなっていくだろうという予想通りであったが、語り口が巧妙で大いに惹き込まれてしまう。AがBになるかと予想しているとCになってしまうという驚きの展開が続くのだ。ウディ・アレン監督の演出力に魅了される。

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