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2010/05/27

宗方姉妹

Takaminehimunekata1ss

製作年:1950年
製作国:日本
監 督:小津安二郎

節子(田中絹代)を見ていると、なんとも歯がゆい気持ちに掻きたてられる。誰も望んでそうなることはないだろうが、彼女の選ぶ選択はことごとく裏目になって出てしまう。かつて、宏(上原謙)への気持ちをはっきり定まらないうちに、彼はパリへ留学してしまい結婚の時期を逃してしまう。一緒になった三村(山村聡)は仕事にも就かず、彼女の過去の日記を読んで大いに傷付き、節子に不実な態度を取り続ける。

どれほど懸命に尽くそうとも、心を開かないばかりか暴力まで振るわれる始末。遂に離別を決意し、宏と再生活を築こうとする矢先の悲劇。これでは我慢した甲斐が何もないではないか。あっけらかんと自分の気持ちを表出させる妹の満里子(高峰秀子)の方が正しいとなってしまう。戦後日本の価値観の変移を感じさせる。

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