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2010/02/27

白夜

製作年:2009年
製作国:日本
監 督:小林政広

偶然、遠い異国の街で出会った男と女。列車の出発までの限られた時間を二人の会話だけで進む物語は、リチャード・リンクレイター監督の「恋人までの距離(ディスタンス)」(1995)を連想させる。しかし、小林政広は、そんな甘い恋愛ドラマを撮るような監督ではない。異質感あふれる作品になっている。

例えば、終盤の一場面。冒頭から続く喧嘩ごしのやり取りが収まり、やっと心が通じ合ったと思われる二人。それなのに木島立夫(眞木大輔)は相沢朋子(吉瀬美智子)を待たずに出発してしまう。何故、木島は待つことができなかったのか。看病を続けていた病気の母を置き去りにしてヨーロッパへ旅立ってしまった過去と重なるエピソードだ。彼の身勝手な行為はさらなる悲劇を呼ぶのにである。

人との関係をきちんと構築できない脆弱な精神を厳しく見据えた作品だと感じました。

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