かいじゅうたちのいるところ
製作年:2009年
製作国:アメリカ
監 督:スパイク・ジョーンズ
この“かいじゅうたちのいるところ”は、一体、どこにある島なのだろうか。私は黄泉の世界ではないかという解釈をします。島に到るまでの海。白骨化した前の王。隙あればマックス(マックス・レコーズ)を食べようとする“かいじゅう”たち。彼らは閻魔の一種と考えられないだろうか。マックスの生前の罪を裁く存在だと思う。“かいじゅう”の姿をしているのは、マックスの心象風景だからだ。それぞれの“かいじゅう”が、シングルマザーの家庭で、愛情に満たされないマックスの感情を表現している。
そうした“かいじゅう”たちの王様という立場に立って、マックスは何かに気付く。他者への思いやりという視点ではないだろうか。気付いたことで、マックスは現世に帰ることが出来た。そうでなければ、“かいじゅう”に食べられてしまい、地獄へ堕ちていくことになったであろう。気付くということは、成長するということだ。マックスは子供から大人へ変わっていった。
| 固定リンク
「製作年:2009年」カテゴリの記事
- エリックを探して(2011.04.13)
- 愛する人(2011.03.29)
- ウッドストックがやってくる!(2011.03.27)
- 人生万歳!(2011.01.26)
- 白いリボン(2011.01.18)
コメント