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2010/02/21

ICHI

製作年:2008年
製作国:日本
監 督:曽利文彦

往年の勝新版座頭市を念頭に置いて見てしまうと、最初から分かっていることとはいえ、あまりのイメージの違いぶりに戸惑いを隠すことができない。“座頭市”という概念を捨て、生身のまま映画を見れば、また違う感想を抱くことになると思う。

例えば、父性を失くした市(綾瀬はるか)と、母性を失くした十馬(大沢たかお)が出会うことにより、心の傷痕を補完していく物語ととらえることができる。二人が当てのない旅を続けているのは、失くしたものを取り戻したいという心情からである。さすれば、不自然に出番の多い十馬のエピソードも理解できる。剣が抜けないまま、誤解されて虎次(窪塚洋介)の用心棒になっていく十馬。極限状態まで追い詰めて、精神的枷を打ち破りたいという思いを秘めているからであろう。

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