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2009/09/07

セントアンナの奇跡

製作年:2008年
製作国:アメリカ/イタリア
監 督:スパイク・リー

黒人として過酷な差別を受けながら、自分たちを差別するアメリカという国のために戦う矛盾。しかも、無能な上官のために、自分たちの命は無残に散っていくのだ。どうしたって、戦いのモチベーションなど上がる筈はないのだ。そして、偶然迷い込んだトスカーナの小さな村。これまで、まともな扱いをされなかった黒人兵たちが、差別をされずに初めて人間らしい扱いを受ける。この驚き、そして、喜び。人種や言葉の壁を越えた交流が芽生えていくのだが、その時間はあまりにも短い。

冒頭の殺人シーンから始まる現代は、いささか作り過ぎのエピソードであったと思う。歴史的に重要なイタリアの彫像が発見されるなら、ヘクター(ラズ・アロンソ)が静かな生涯を終えた後でもよかったのではないか。

セントアンナであのような大虐殺が行われたとは、この映画を観て初めて知る。

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» mini review 10438「セントアンナの奇跡」★★★★★★★☆☆☆ [サーカスな日々]
第二次世界大戦中のイタリアで実際に起きた虐殺事件を基に、兵士の葛藤(かっとう)と心の交流をサスペンスタッチでつづる戦争ドラマ。『マルコムX』のスパイク・リー監督が同名の小説を映画化し、リアルな戦闘シーンだけではなく、人種を超えた人間の尊厳と希望を見事に描き切った。主要な4人の若き黒人兵を、『大いなる陰謀』のデレク・ルークや『7つの贈り物』のマイケル・イーリーらが好演。戦争の無意味さや、人間の温もりがダイレクトに伝わってくる。[もっと詳しく] 「奇跡」があったかなかったかということより、「奇跡」を... [続きを読む]

受信: 2010/02/11 12:30

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