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2009/07/28

ディア・ドクター

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製作年:2009年
製作国:日本
監 督:西川美和

こんな筈ではなかった。過疎の進む小さな村で気ままに稼げるだけ稼ぎ、ばれそうになったら逃げてしまえばいい。そのくらいの軽い気持ちだったのではないか。だが、診療を続ける内に、命の重さを実感する局面に何度も遭遇してしまう。結果として患者を助ける事例が続き、周囲から名医と崇め奉られようとも、伊野(笑福亭鶴瓶)には薄氷を踏む思いであったことであろう。だから、夜も徹して医療の勉強を続けるのである。

鳥飼かづ子(八千草薫)の異変に気付いた彼は医者としての資質は高かったと思う。だが、一緒に嘘をついて欲しいという彼女の願いを受け止めることから逃げてしまう。医療知識をどれほど増やそうとも、医師として患者の命を預かる覚悟を持つことはできなかったのである。だが、彼は逃げ続けること拒絶した。あのラスト・シーンは、伊野という男の新たなスタートを感じさせる。

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