12人の怒れる男
製作年:2007年
製作国:ロシア
監 督:ニキータ・ミハルコフ
なるほど、こんなリメイクの方法があるのか。大いに感心しました。元作であるシドニー・ルメット監督の「十二人の怒れる男」(1957)は映画史に残る名作の一つである。巧みな構成と意外性のあるドラマ展開に魅了されたわけであるが、生半可なことでは元作を超えないことは自明であろう。さすが巨匠と称えられるニキータ・ミハルコフ監督だ。同じ話を語りながら、主題を全く変えてしまっているのだ。そこに50年という時間の重さを思い、大いに感じ入るのである。
養父殺しの罪で起訴された少年の審理。それぞれの事情で早く帰りたい陪審員たち。ひとつの疑問から次々と覆っていく有罪票。その果てに待つものは21世紀のロシアを覆う絶望的な閉塞感。そこまで考えないと陪審員制度など意味をなさないのか。重大な問題提起だったと思う。
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