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2009/04/15

エンパイア・オブ・ザ・ウルフ

製作年:2005年
製作国:フランス
監 督:クリス・ナオン

夫の記憶だけなくしてしまうという奇病にかかった内務省高級官僚の妻アンナ(アーリー・ジョヴァ-)。パリ10区のトルコ人街で起きた連続猟奇殺人事件。実在しているというトルコの国粋主義組織“灰色の狼”。無関係と思えるそれらが一つに収斂されていく展開は、意外性に富んでおり、もっと面白く感じてもいい筈だ。だが、結果はそうならない。ひとつひとつのエピソードに現実味が乏しく、物語が進むごとに気持は離れていく感じがしました。

若手刑事ポール(ジョスラン・キヴラン)と悪徳警官シフェール(ジャン・レノ)のコンビもバランスが悪い。一番気になるのは、ポールが単身“灰色の狼”のアジトへ乗り込んでいくところ。いくらなんでも無防備すぎるであろう。いくら肉親を犯罪で失ったからとはいえ、ここまで暴走するとは思えない。ここからはご都合主義のオンパレード。なんとも残念な作品でした。

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受信: 2009/04/16 01:20

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