« 少年メリケンサック | トップページ | アウェイ・フロム・ハー 君を想う »

2009/03/02

ホルテンさんのはじめての冒険

090402ohorten01

製作年:2007年
製作国:ノルウェー
監 督:ベント・ハーメル

青春ドラマは何かを得ていく物語だとすれば、老人ドラマは何かを失っていく物語でないか。全く逆の話のようで、結局は同じである。何かを獲得することは違う何か喪失していくことだし、何かを失うことは違う何かを得ることにもなるからだ。人生とは延々とその繰り返しが続いていく。本作品はそうしたテーマを寡黙に謳いあげた秀作だ。

ノルウェー鉄道の真面目な運転士ホルテン(ボード・オーヴェ)は、定年の最後の勤務に遅刻してしまう。ここで明らかになるのは、彼がいなければ列車が出発できない訳はなく、彼でなくても列車は定刻どおりにスタートしていくということである。40年以上、ただこの仕事に打ち込んできたホルテンには激しいショックを受けただろうと推測されるが、仕事というものは大概にしてそういうものである。だから、仕事以外の部分でも人生を充実させなければならない。「人生は手遅ればかり。だが逆に考えれば何でも間に合う」という台詞がいい。気がついたところから再出発できる。

|

« 少年メリケンサック | トップページ | アウェイ・フロム・ハー 君を想う »

製作年:2007年」カテゴリの記事

コメント

Stardustさん、こんばんは。
トラックバックありがとうございました。(*^-^*

>「人生は手遅ればかり。だが逆に考えれば何でも間に合う」という台詞がいい。

人生って何事も始めようと思ったらその時点がスタートなのでしょうね。(*^-^*

投稿: BC | 2009/03/24 01:28

BCさんへ

コメントありがとうございます。

同じような台詞が「ホノカアボーイ」にもありました。

何事も始めようとする気持ちが大切ですよね。

投稿: Stardust | 2009/03/24 21:14

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/59722/44224234

この記事へのトラックバック一覧です: ホルテンさんのはじめての冒険:

» ホルテンさんのはじめての冒険 [だらだら無気力ブログ]
定年間際の鉄道運転士が定年退職日に遅刻したことから起こる騒動を描いた ハートウォーミング・コメディ。ノルウェー鉄道に勤めるホルテンさんは勤続40年のベテラン運転士。 67歳を迎えてついに定年を迎えることに。定年退職の前夜、同僚たちが 開いてくれた送別会に参加し..... [続きを読む]

受信: 2009/03/09 23:37

» ホルテンさんのはじめての冒険 [映画通信シネマッシモ☆プロの映画ライターが贈る映画評]
少ないセリフととぼけた間が味わい深いノルウェー映画だ。爆笑ではなくクスリと笑わせる演出は、同じ北欧のアキ・カウリスマキに通じるもの。鉄道一筋、きまじめなホルテンさんは定年退職の日に遅刻をしてしまう。人生初の事件をきっかけに彼の冒険が始まった....... [続きを読む]

受信: 2009/03/23 23:54

» 〜『ホルテンさんのはじめての冒険』〜 ※ネタバレ有 [〜青いそよ風が吹く街角〜]
2007年:ノルウェー映画、ベント・ハーメル監督+脚本+製作、ボード・オーヴェ主演。 [続きを読む]

受信: 2009/03/24 01:10

» 「ホルテンさんのはじめての冒険」新しい一日、きっと何か良いこ... [soramove]
「ホルテンさんのはじめての冒険」★★★☆ ボード・オーヴェ 主演 ベント・ハーメル 監督、2007年、90分、ノルウェー 「判で押したような毎日、 それって、つまらないなと思いつつ、 実は尊くかけがえのない日々、 でもどこかで変化を望む声がする」 鉄道一筋40年の運転士ホルテンさんが 定年退職の日に人生で初めての遅刻をしてしまう、 これは彼にとっては一大事、 だけど大袈裟に慌てるでもなく やはりホルテンさんは 彼流の捉え方で、 新しい出会いさえも、明... [続きを読む]

受信: 2009/04/15 07:45

» 『ホルテンさんのはじめての冒険』 [シネマな時間に考察を。]
日常を踏み外したことからはじまる味わい深い人生賛歌。 人生はいつも手遅ればかり。 でも勇気さえあれば何事にも手遅れなんてない。 人生の終点を分岐点に切り替えたホルテンの人生は続く。 『ホルテンさんのはじめての冒険』 O'horten 2007年/ノルウェー/90min... [続きを読む]

受信: 2010/04/03 19:08

» ホルテンさんのはじめての冒険 [悠雅的生活]
人生は手遅ればかり。でも、どれにもまだ間に合う。これからも、旅は続くのだから。 [続きを読む]

受信: 2010/05/06 22:03

« 少年メリケンサック | トップページ | アウェイ・フロム・ハー 君を想う »