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2009/03/07

悲しみが乾くまで

製作年:2008年
製作国:アメリカ/イギリス
監 督:スサンネ・ビア

「しあわせな孤独」(2002)、「ある愛の風景」(2004)、「アフター・ウェディング」(2006)と、スサンネ・ビア監督がこれまで撮ってきた作品に繋がっていく主題であった。突然の凶事(交通事故、戦死、病気、銃犯罪)によって幸福な家庭が崩壊。傷ついた男女が思わぬ者と心を通じ合わせ、再生の道を歩んでいくところが共通している。ハリウッド作品であっても、自分のスタイルを変えず、ありきたりなラブ・ロマンスに仕立てないところが見事である。

それにしても、いかに夫の死が認められないと言え、オードリー(ハル・ベリー)がブライアン(ベニチオ・デル・トロ)に対する仕打ちはあまりに非常識で身勝手なもの。普通であればブライアンもすぐに怒って出て行きそうなものであるが、麻薬中毒である自身の負い目とこれまで自分を見捨ててこなかった親友ブライアン(デヴィッド・ドゥカヴニー)への贖罪の思いから、耐えてこられたのであろう。しかし、それにも限界があった。破綻を修復し、真の再生の道は始まるのだ。複雑な心理描写を表現する瞳や結婚指輪のクローズ・アップもこの監督らしかった。

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