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2009/01/22

その木戸を通って

製作年:1993年
製作国:日本
監 督:市川崑

冒頭の映像から圧巻だ。ふと浮かびあがる正四郎(中井貴一)の姿に、思わず惹きつけられてしまう。徐々に正四郎が何をしているのか明らかになっていくのであるが、この場面だけで、どんな映画か十分に表現しているような気がする。ふさ(浅野ゆう子)は、一体、どこから来て、どこに消えてしまったのか。市川監督の系譜から言えば、「竹取物語」(1987)や、「つる 鶴」(1988)に繋がる寓話かもしれないが、SFドラマを時代劇に応用した話のようにも感じる。無理に説明を加えないところも良く、所在の定まらないふさを受け入れた正四郎の気持ちが切々と伝わり、哀感で心いっぱいになる。

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» 『その木戸を通って』 [ラムの大通り]
----市川崑監督の幻の名作? それって、どういうこと? 「うん。彼の生涯の中で、ただ1本だけ未公開となっていたということらしい」 ----でも、もとはテレビ用だよね? 「そう。 これはハイビジョン試験放送のため、 日本初の本格的長編ハイビジョンドラマとして作られたんだ」 ----じゃあ、未公開という言い方はおかしいのでは。 市川崑監督はテレビドラマの方も いくつも作っているんでしょ? 「それはそうなんだけどね。 実はこの作品、 1993年8月に完成した直後、 ヴェネチア国際映画祭ではフィルム上映さ... [続きを読む]

受信: 2009/01/22 22:04

» その木戸を通って [シネマ大好き]
市川崑監督の未公開作で、93年に作られたものだそう。市川監督らしく、一コマひとコマが構図の練られた絵のようで、きれいだったし、役者もいい味を出していた。 名門平松家を再興するために養子・当主に選ばれ、城代家老の娘との縁組が決まっていた平四郎(中井貴一)。..... [続きを読む]

受信: 2009/02/15 20:17

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