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2009/01/23

永遠のこどもたち

製作年:2007年
製作国:スペイン/メキシコ
監 督:J・A・バヨナ

生者と死者の境界性がはっきり定まらないことを象徴するように、子供の行方不明事件の顛末はリアリティーを越えているようで、ギリギリのところで現実味を保っている。必死に子供の行方を追い続けるラウラ(ベレン・ルエダ)がたどり着いた真相の皮肉さ。だが、彼女だけの過失ではなく、間違いなくトマスの悪意が反映されたものであろう。それでも、助けられたかもしれない、気付くことができたかもしれない、という思いを消し去ることはできない。本作品では、ひとつの救いを見いだせる結末となっており、大変感動的である。だが、誰もが容易に真似できない道でもある。それを思うと悄然とする。

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» 『永遠のこどもたち』 [ラムの大通り]
(原題:EI Orfanato) ----『永遠の子供』って ピーターパンなんかに使われる言葉だよね。 このポスターからは そんなイメージがまったく伝わらないけど…。 「実はもっとショッキングなのもあるんだけどね…。 原題は『孤児院』。 日本の配給や宣伝サイドはホラー色を払拭しようと、 子供たちが庭で『だるまさんが転んだ』みたいな遊びをしているヴィジュアルとともに このピュアな日本語タイトルで女性の映画観客を誘引しようとしているみたいだね」 ----でも実際はかなり不気味なわけ? 「不気味という言... [続きを読む]

受信: 2009/01/24 00:43

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受信: 2009/01/26 23:43

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