ここに幸あり
製作年:2006年
製作国:フランス/イタリア/ロシア
監 督:オタール・イオセリアーニ
左遷。失脚。離婚。財産も住む家さえも失ってしまう突然の事態。人生のメインストリームから外れてしまったようで、生きる意欲もなくしてしまうだろう。そんな時、気の置けない友人たちを持っているのといないとでは、大きな違いがある。大臣の職を追われたヴァンサン(セヴラン・ブランシェ)。彼の過去は描かれていないが、大臣になるくらいであるから、エリート街道を歩いてきたのであろう。きっと、そんな時にも地位に胡坐をかいて傲慢な振る舞いなどしてこなかったに違いない。だから、たくさんの失敗を重ねながらも、誰かが救いの手を差し伸べてくれることになるのだ。一緒に食べて、飲んで、歌う。そんな場面の繰り返しで、とてものびやかな気分になれる。だが、誰もがヴァンサンのようになれるわけではない。それまでの生き方が問われている。
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