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2009/01/12

BOY A

製作年:2007年
製作国:イギリス
監 督:マーク・オロウ

映画は、誰の視点で語られるかによって、同じ事実を見るにしても、感じ方は大いに違ってくる。長い刑期を終えて社会復帰を果たした青年ジャック(アンドリュー・ガーフィールド)。彼が直面する体験は、見る者へ大いなる同情を呼ぶことであろう。しかし、本作品の批評を読んで多く目にしたことであるが、例えば、日本における“酒鬼薔薇事件”の犯人であったと思えば、どうであろう。14年の刑期を終えたから、罪はなくなったと感じるであろうか。例え、遺族でないにしても、そう簡単には容認できないのではないか。中西健二監督の「青い鳥」(2008)では、「いつまでも罪の重さを覚え続けることが加害者の責任だ」とあった。だが、ジャックはその道を選ばない(いや、選ばされるか)。名前も変えて、すべてなかったこととする。そのために起こる悲劇もある。罪を償った者を許容できない社会も許されないであろうが、刑期を終えたら罪が消えるという考え方にも問題提起している作品であると思う。

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