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2008/07/13

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)

製作年:2007年
製作国:日本
監 督:若松孝二

こんなの革命じゃない。まるで部活や社員研修のような雰囲気で始まった自己総括。それが、集団リンチの末の殺人へと変質していく恐怖。その現実の前に、思わずこぼれた心情。どんな高尚な思想も観念も大義も、無意識に溢れ出る心には勝てない。それを乗り越えていこうとするのが宗教家なのかもしれないが、革命という権力闘争には相応しくない。勇気がなかったのだという、少年の叫びは若松監督の思いと重なると思う。悲劇の連鎖を止めるには、心情を認める勇気が必要なのである。原田眞人監督の「突入せよ あさま山荘事件」(2002)を痛烈に批判して、生み出された本作品。そのアンチテーゼのようにあさま山荘事件では、警察側の描写を一切排除し、山荘内部の様子だけをカメラに収めている。ここにも、監督の反権力意識が感じられ、興味深かった。

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