« ラスト、コーション | トップページ | 西の魔女が死んだ »

2008/06/23

みなさん、さようなら

製作年:2003年
製作国:カナダ/フランス
監 督:ドゥニ・アルカン

どれだけ出会いを大切にできるか。人の生涯の幸福度は、そのことに掛かっているのではないか。末期ガンに掛かったレミ(レミー・ジラール)が家族や友人に囲まれて、いかに最期の時を過ごすかという物語である。それにしては、意外に大きな役割を占めているのが、麻薬中毒者のナタリー(マリ=ジョゼ・クローズ)である。もし、レミの鎮痛剤としてヘロインをセバスチャン(ステファン・ルソー)が探していなければ、孤独のまま生涯の幕を落としていただろう。だが、彼女はこの父子と関わりあうことにより、人生の転機を掴むことができたのだ。一度は台無しにしてしまうような失敗もするが、そこから彼女は変わっていく。本作品の主題は彼女を通して表現されている。

|

« ラスト、コーション | トップページ | 西の魔女が死んだ »

製作年:2003年」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: みなさん、さようなら:

« ラスト、コーション | トップページ | 西の魔女が死んだ »