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2008/06/17

ザ・マジックアワー

製作年:2008年
製作国:日本
監 督:三谷幸喜

映画愛に包まれた作品である。映画という虚構の世界を作るために、どれだけのスタッフが携わっているのか。エンドロールの流れる巨大セットの設営風景が静かに胸を打ちます。実際の建築物とは違い、いつか取り壊されてしまうことが宿命の美術セット。これこそ、虚構の象徴であると思う。早送り映像の中、スタッフの労苦が大いに感じ取れます。そもそも、命を助けてもらう代償に無名の俳優を幻の殺し屋に仕立て上げようとするギャングの手下という本作品の粗筋からして、相当に虚構性の強い設定である。その不自然さを忘れ、面白おかしく見させてしまうのは、細部が充実しているからであろう。たかが映画と思わず、真剣に映画を愛する者たちの手で丁寧に作り上げられたと感じさせます。偽の映画撮影に熱演する村田大樹(佐藤浩市)がいい。確かに売れない役者であるということを納得させつつ、 映画愛を大いに体現している。彼のもとへ映画スタッフたちが馳せ参じるところ。それが本作品のクライマックスであると思う。

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» ザ・マジックアワー [to Heart]
最後に笑うのは誰だ? 製作年度 2008年 上映時間 136分 監督・脚本 三谷幸喜 出演 佐藤浩市/妻夫木聡/深津絵里/綾瀬はるか/西田敏行/小日向文世/寺島進/戸田恵子/伊吹吾郎/甲本雅裕/香川照之 暗黒界のボスの愛人に手を出した男が、命を助けてもらう代償に伝説の殺し屋を探し出すコメディー・ドラマ。 {/book_mov/}暗黒界の顔役・天塩幸之助(西田敏行)の愛人・高千穂マリ(深津絵里)に手を出してしまった手下の備後登(妻夫木聡)は、命の代償に伝説の殺し屋“デラ富樫”を探し出すハメに。期限... [続きを読む]

受信: 2009/03/29 20:00

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「夕暮れ時のほんの一瞬、世界が一番美しく見える瞬間のこと」なんですね。   そのタイトルを   終盤でも上手く魅せてくれましたわぁ。   誰にでもある”人生で最も輝く瞬間”   『ザ・マジックアワー』   めちゃ面白かったです!昨年の6月に公開されたんですが... [続きを読む]

受信: 2009/05/23 16:25

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