マリと子犬の物語
製作年:2007年
製作国:日本
監 督:猪股隆一
物語のプロットは「南極物語」(1983)をベースに作っているだろうと思っていたが、まさにその通り。最初から最後まで、こうなるだろうと予想していたとおりの展開で映画は進んでいく。
何も驚きはないのだけれど、久々に号泣してしまった。つまり、感動というものは普遍的なものであり、新しいとか古いとかを超越し、その物語が心の襞に触れてしまうかどうかによって決まるものなのであろう。
例えば、船越英一郎、宇津井健、高嶋政伸という俳優たちが、いかにも芝居をしているという仰々しい演技を全開していて、普通であればもっとも苦手とする映画のはずである。だが、小細工なしでストレートに感動の物語を提示されているので、気にならなくなってしまう。
冒頭に映った美しい山古志村の空撮や、久石譲の音楽など秀逸ポイントも多い。何より犬たちの演技は得難いものであるし、「マリぃぃぃぃ!」と叫ぶ子役の佐々木麻緒に胸を付かれた。その声に緩んでしまった涙腺。
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