椿三十郎(森田芳光)
製作年:2007年
製作国:日本
監 督:森田芳光
黒澤明監督作品のオリジナル脚本を使用した今回のリメイク版。あの日本映画史上の残る有名な決闘シーンをどう撮るのか。当初から私は注目しておりましたが、果たして森田芳光監督は全く変えてきました。
それまでカット割りから台詞廻しまで、かなり忠実に黒澤版を再現させていただけに、この場面へ込められた森田監督の強い意志を感じさせます。
椿三十郎(織田裕二)と室戸半兵衛(豊川悦司)の二人。森田監督はインタビューで二人は太陽と月だと言っておりました。両者を隔てる壁の高さを感じつつも、「いい子だ」という台詞を両者に使わせるなど拭い難い類似性を感じます。
同じ技量や同じ思考法を持ちながら、並び立つことはなかった。出会う場所が違えば、友人として楽しく酒を飲む機会もあったかもしれない。それでも斬り合いをしなければならない哀しみ。椿は室戸を斬りながら、同時に自分自身をも斬っていたのではないか。そう感じさせる決闘シーンでありました。
| 固定リンク
「製作年:2007年」カテゴリの記事
- 歩いても 歩いても(2008.08.29)
- スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2008.02.07)
- シルク(2008.06.29)
- 図鑑に載ってない虫(2008.07.05)
- ジェイン・オースティンの読書会(2008.07.25)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/59722/17722465
この記事へのトラックバック一覧です: 椿三十郎(森田芳光):

コメント