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2007/09/12

紙屋悦子の青春

「紙屋悦子の青春」★★★★★
2006年日本
監督:黒木和雄
原作:松田正隆
出演:原田知世 永瀬正敏 松岡俊介
   本上まなみ 小林薫

同じ戯曲が原作であった黒木監督の前作「父と暮せば」(2004)よりもさらに、舞台と登場人物を限定し、濃密な世界となっている。

それでいて、息苦しく感じられないのは、台詞のやりとりが柔らかくて微笑ましく、それでいてテンポ良く進められているからだろう。

対照的にオープングから何度も挿入されている病院の屋上の場面は、粗雑物を省き、この世のものでない空間を感じさせる。まるで彼岸へ渡るまでの休憩所であるようだった。

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製作年:2006年」カテゴリの記事

コメント

>彼岸へ渡るまでの休憩所

新鮮な観かたに感心しました。
私は、このシーンは不自然だし、不要と思っていましたから。

投稿: マダムクニコ | 2007/10/08 14:53

TBありがとう。
たったひとつ、ふたつのセットだけで、こういう作品が出来るんですね。感心しました。

投稿: kimion20002000 | 2007/10/16 00:47

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受信: 2007/09/26 15:35

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 今年4月に亡くなった黒木和雄監督の戦争レクイエム4作目。多くの人に観ていただきたいすばらしい作品である 紙屋悦子の青春  家族や友人の多くが戦争で死んでいったなか、生き残った者たちの痛恨の思いを綴った秀作。  最近、これほど笑って泣いた作品はない。  現代に生きる老夫婦の回想による、戦時下の恋物語。  特攻隊を志願した少尉が、好きだった女性を親友に託す。  老夫婦は、その女性と親友である。  音楽なし。  波の音、時計の音など、オン、オフの音が際立つ。  セリフも少なめ。 ... [続きを読む]

受信: 2007/10/08 14:54

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