紙屋悦子の青春
「紙屋悦子の青春」★★★★★
2006年日本
監督:黒木和雄
原作:松田正隆
出演:原田知世 永瀬正敏 松岡俊介
本上まなみ 小林薫
同じ戯曲が原作であった黒木監督の前作「父と暮せば」(2004)よりもさらに、舞台と登場人物を限定し、濃密な世界となっている。
それでいて、息苦しく感じられないのは、台詞のやりとりが柔らかくて微笑ましく、それでいてテンポ良く進められているからだろう。
対照的にオープングから何度も挿入されている病院の屋上の場面は、粗雑物を省き、この世のものでない空間を感じさせる。まるで彼岸へ渡るまでの休憩所であるようだった。
| 固定リンク
「製作年:2006年」カテゴリの記事
- プロヴァンスの贈りもの(2007.10.11)
- それでも生きる子供たちへ(2007.10.06)
- ミス・ポター(2007.09.17)
- 魔笛(2007.09.11)
- 私たちの幸せな時間(2008.07.02)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/59722/16421487
この記事へのトラックバック一覧です: 紙屋悦子の青春:
» NO.166「紙屋悦子の青春」(日本/黒木和雄監督) [サーカスな日々]
http://maruxkaz.exblog.jp/tb/4694684
[続きを読む]
受信: 2007/09/26 15:35
» 紙屋悦子の青春/死者からの便り [マダム・クニコの映画解体新書]
今年4月に亡くなった黒木和雄監督の戦争レクイエム4作目。多くの人に観ていただきたいすばらしい作品である
紙屋悦子の青春
家族や友人の多くが戦争で死んでいったなか、生き残った者たちの痛恨の思いを綴った秀作。
最近、これほど笑って泣いた作品はない。
現代に生きる老夫婦の回想による、戦時下の恋物語。
特攻隊を志願した少尉が、好きだった女性を親友に託す。
老夫婦は、その女性と親友である。
音楽なし。
波の音、時計の音など、オン、オフの音が際立つ。
セリフも少なめ。
... [続きを読む]
受信: 2007/10/08 14:54

コメント
>彼岸へ渡るまでの休憩所
新鮮な観かたに感心しました。
私は、このシーンは不自然だし、不要と思っていましたから。
投稿 マダムクニコ | 2007/10/08 14:53
TBありがとう。
たったひとつ、ふたつのセットだけで、こういう作品が出来るんですね。感心しました。
投稿 kimion20002000 | 2007/10/16 00:47