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2007/07/27

パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド

2007年アメリカ
監督:ゴア・ヴァービンスキー
出演:ジョニー・デップ オーランド・ブルーム
   キーラ・ナイトレイ ジェフリー・ラッシュ

次から次へと裏切りが横行する話である。ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)、ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)、エリザベス(キーラ・ナイトレイ)という主要登場人物3人が、代わる代わる仲間を見捨てるような行動と取っていくのだ。それは何故だろう。

本作品の本質は迷いにあるのではないか。ジャックの分身が登場するシーンが多用されているのも、そのためであろう。彼らは誰にも壊すことのできないような信義を見つけ出せないでいる。秩序の保たれた法治国家を舞台にしているのではない。無法状態の海賊船であるだけに、信義を見つけるのは容易なことでない。

父親のためなのか、恋人のためなのか、あるいは権力のためなのだろうか。それぞれが手にしたいと思うもののために戦うのである。だが、それが本当に大切なものなのか、彼らには確信が持てないでいる。だから、彼らは常に揺れているのだ。その小さなためらいや誤解が、大きな裏切りという悪循環へ導いてしまう。

この3人はシリーズ通して一緒に戦っているように見えるが、それぞれが自分の思惑の中にいるので、決して仲間ではないのだ。その迷いの果てに、彼らが何を選び取ったのか。そして、何を捨てていったのか。その気付きが真の仲間をもたらすことになる。

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