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2007/06/18

アポカリプト

製作国:2006年
製作国:アメリカ
監 督:メル・ギブソン

奪うものが奪われる。本作品は、徹底したその反復から成り立っている。ファースト・シーンで野豚の狩りを行うジャガー・パウ(ルディ・ヤングブラッド)であるが、マヤ帝国の生贄にために捕獲されてしまう。その実行にあたった傭兵部隊も、隊長の息子を始めとして、その仲間たちも次々にジャガー・パウに逆襲される。

そして、彼らの悲劇を生み出したマヤ帝国も、ラスト・シーンで海に現れたスペイン船に滅ぼされてしまうのだ。因果応報とも言えるこの繰り返し。今日の栄光は明日の挫折を生み出すかもしれない。

ここで印象深いのは、ジャガー・パウの父親の存在である。冒頭の狩りのシーンで、何物かに襲撃されて新しい居住地を探す部族に遭遇するのであるが、その後の彼の態度に驚く。彼らの凶事が自分達にも起こるのではないかと恐怖するのが普通であろう。実際、ジャガー・パウも心に恐怖が住み着く。

だが、この父親は恐怖心を消し去れという。単なる言葉だけでない。自分が殺されようとするその瞬間まで、変わることがないのだ。危険を察知し、適切な行動を取ることがリーダーたる資質なのかもしれない。だが、一方で、起こることはどんなに足掻いても防ぎようがない。自然のままに身を任せるというのも、一つの生き方であると考えさせられた。

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