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2007/05/21

俺は、君のためにこそ死ににいく

製作年:2007年
製作国:日本
監 督:新城卓

本作品について、いろいろと思うところがあるのだが、その最たるものは、エピソードに目新しさが感じられないことであろう。

ここ数年、「男たちの大和 YAMATO」(2005)、「出口のない海」(2006)、「硫黄島からの手紙」(2006)など太平洋戦争末期に兵士たちがいかにして戦い、いかにして死んでいったかを描いた作品が立て続けに公開されている。それぞれに、今まで知ることのなかった事実を見せつけられて、大いに心が揺さぶられた力作ばかりである。

これらの作品と比べれば、あきらかに見劣りしてしまうのだ。それは降旗康男監督、高倉健主演「ホタル」(2001)に登場するエピソードとかなりの部分で重なるからである。クライマックスでのホタルの乱舞にしても、どこかで観た事のあるような既視感を覚え、盛り上がらないことと言ったらない。

本作品でもっとも観たかったのは、鳥濱トメ(岸惠子)が特攻隊の母と呼ばれていくまでの交流の逸話である。後に憲兵隊にまで逆らうくらいの深い思い入れを見せるのは何故か。本作品にはその説得力がない。真に必要だったのは、訓練生のときからの細かいエピソードの積み重ねだったと思う。

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コメント

戦争を考えるために、小林よしのり著『戦争論』を読んでみてほしい。
ここが考えるスタートだと思う。

投稿: 田中 | 2007/06/10 10:07

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