東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
製作年:2007年
製作国:日本
監 督:松岡錠司
何を始めても、終わらせないまま中途半端に放置してしまう。模型作成も、仏像模写も、家族運営も、やること全てがそうである。建設途中の東京タワーをバックにした記念写真が実に象徴的である。そんなオトン(小林薫)の姿が鮮明に胸へ残る。
飽きやすい子供のようであるが、完結することの喜びより、何かを終わらせてしまうことの寂しさに耐えられないのではないか。そして、次々に新しい夢を追い求めるのであろう。何かを断念して、一つのことを大切にしようとする覚悟。ボク(オダギリジョー)とオカン(樹木希林)は、その覚悟を持って人生の転機を乗り越えていったのだと思う。
ボクとミズエ(松たか子)の別れた理由が本作品の中では明らかにされていないが、ボクはミズエとの幸せを断念し、何を選んだのだろうと推察された。ボクとオカンが清々しく感じられるのは、そのためだ。
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