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2007/02/05

佐賀のがばいばあちゃん

製作年:2006年
製作国:日本
監 督:倉内均

仕事のため面倒が見られない母は息子を故郷の祖母の元へ預ける。今まで見たこともなかったおばあちゃんとの二人暮らしが、心の準備もないまま始まってしまう。この設定は韓国映画の「おばあちゃんの家」(2002)を想起させる。

それまでの生活とは一変する状況に、少年はどのようなカルチャーギャップを受けるのか。わがまま放題し続けて、おばあちゃんを困らせる韓国映画のサンウ少年に対して、本作品の明広少年は母恋しさに涙を見せるばかりだ。動的にしろ、静的にしろ、二人の少年はやがて生活に適応し、おばあちゃんとも心を通わせていく展開は感動的だ。

本作品の不満は、そのエピソードがいささか弱いところにある。磁石をつけた鉄くず拾い、川に竹ざおを張って上流から流れてくる野菜くずや下駄を集める。ばあちゃんの生活の知恵には感心するが、<がばい>と驚くほどのものでない。

また、小学生から中学生まで時間の経過を省略して見せているが、その時に明広は野球をしていて、ばあちゃんが陰から応援しているところから始まり、あれって思ってしまう。

小学生の時、道具にお金がかかるから、剣道も柔道も習いにいくことを許さず、走るだけにしろと言っていたばあちゃんではないか。明広が野球を始めるまでに、大きな葛藤があっただろうと推測するが、ここは省略すべきではない。物語に一貫性がなくなってしまうからだ。後のスパイクを買う場面も活きてこなくなっている。

母に会えない寂しさを明広がいかに克服していったのか、そのくだりも足りない。

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