チーム★アメリカ ワールドポリス
製作年:2004年
製作国:アメリカ
監 督:トレイ・パーカー
本作品でもっとも印象深いのは、捜査で中近東の酒場に潜入したゲイリーがアラブ人たちの前で「テロの計画がないのか」と訊ねて、周囲が凍り付いたようになってしまうところ。
彼らにはテロではなく、あくまでジハード(聖戦)なのである。ここでシニカルな笑いを生じさせるが、冷静になってみれば深く考えさせられる。それは、いかに物事を自分側しか見ておらず、相手側から見る視点に欠けているものなのか、痛烈に描写している。
また、タカ派だけでなくハト派も徹底的に皮肉った視点で作られているところもユニークだ。つまり、何かを盲目的に信じて行動することは可笑しいものなのだ。自分の行動が何を引き起こしているか、その結果を見据えて軌道修正することが必要ではないだろうか。
劇中で歌われる「モンタージュ」なども爆笑ものであった。
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