フラガール
製作年:2006年
製作国:日本
監 督:李相日
ドラマ展開は特に目新しいものでない。「がんばれ!ベアーズ」(1976)などのスポーツ映画の黄金パターンを踏襲し、一つの目標に向かっていく内に教える者も教えられる者も、人生の挫折から再生していく話だ。
「ブラス」(1996)、「遠い空の向こうに」(1999)、「スウィングガールズ」(2004)など思い浮かべる作品も多々ある。だが、そうした既視感を越えて、切々と胸に打つのは、細部の構成が秀逸だからだ。
特徴的なのは、様々な対立軸が巧妙に張り巡らされていること。紀美子(蒼井優)とまどか(松雪泰子)。まどかと洋二朗(豊川悦司)。紀美子と千代(富司純子)。などなど、挙げていけばきりがないほど、登場人物たちはそれぞれの局面で激しく対峙することになる。
その生々しい感情のやりとりをユーモアで優しく包んでいるところもいい。様々な葛藤を抱え、それぞれが少しずつ前に進んでいく。その対立を乗り越えていくポイントでダンスが絶妙に使用されているところが素晴らしい。
その集大成がクライマックスでの紀美子のソロダンスであったと思う。「でれすけ」など方言の響きも良かった。
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コメント
>クライマックスでの紀美子のソロダンス
圧巻でしたね。
これを観るだけでも価値がある作品だと思います。
投稿: マダムクニコ | 2007/01/15 21:36