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2007/01/05

メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬

製作年:2005年
製作国:アメリカ/フランス
監 督:トミー・リー・ジョーンズ

こんなはずではなかった。マイク(バリー・ペッパー)とルーアン(ジャニュアリー・ジョーンズ)の若き夫婦が、口にこそ出さないが、お互いの胸で響いている言葉はそうではないか。

都市部からメキシコ国境の寂しい街に移り済んだ二人は、少しずつ気持ちに翳りが生じてくる。そこで起こった悲劇。マイクにとってはピート(トミー・リー・ジョーンズ)に拉致される前から彼は不幸への道を突き進んでいたように感じる。

どこで間違ってしまったのだろうか。結婚したこと、国境警備隊の仕事を選んだこと、家庭生活を大切にしてこなかったこと。

それは、殺害されたメルキアデスにも感じる。埋葬への旅の果てにピートが知る事実によって、彼の虚しい生涯が鮮明に浮かび上がってくる。それがなんとも哀しい。

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コメント

>虚しい生涯

これは全ての人に通じる気がします。
完結しない物語。
約束は常に先送りされ、新たな物語が始まる・・・。
私たちは、その途中を生きているのではないでしょうか。

投稿: マダムクニコ | 2007/01/05 20:37

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