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2007/01/13

ゲド戦記

製作年:2006年
製作国:日本
監 督:宮崎吾朗

あまりにも父・宮崎駿監督がこれまで作ってきた作品と重なるディティールの数々。しかも、父親殺しの場面から映画は始まっていく。本作品の製作に大反対しているという宮崎駿監督の報道もあり、最初から父と息子の対立軸が鮮明になって浮かび上がってくる。

宮崎吾朗監督のインタビューを読めば、これらのことは明らかに確信犯である。かなり否定的な見方をされることも承知していたと察する。それでも製作しようとしたのは何故か。

自分の影に怯える少年アレンという主人公にあるのではないかと推測する。彼が苦痛に顔を歪めるシーンが多用されているが、これまでのジブリ作品にはなかったものだ。宮崎吾朗監督はこの少年に現代と重なる普遍性を見出したのではないか。

そのモチーフはいいにしても、ドラマ展開があまりうまくない。終盤のクモの館での攻防も、これまでの鬱屈を一層させるような戦いになっていない。そもそも、膨大な小説の一部を映像化しているため、それまでの世界観や歴史が全く分からないのだ。

それを、推測しながら映画を追っていくことにも、だんだん疲れていってしまう。ハイタカ等の人物造形も、深みに欠ける。一篇の劇映画として完成度が低いことを否定できない。

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