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2007/01/24

シュレック2

製作年:2004年
製作国:アメリカ
監 督:アンドリュー・アダムソン
    ケリー・アズベリー
    コンラッド・ヴァーノン

「私は結婚して大きく変わったのに、あなたは何も変わろうとしない」。フィオナ姫の台詞が胸に突き刺さる。少なくとも現在の日本において、ほとんどの女性は結婚することによって、苗字が変わったりするなど、多大な負担を強いられるのは間違いない。

その痛みを男性側はどこまで理解しているのか、ということである。知識としては分かっていても、感情面では理解していないのが本当のところであろう。唖然としたシュレックの顔が自分と重なる。

そこからのシュレックの行動が本作品の主題だ。本来の自分であることは心地良いことであるが、愛するもののためにはその心地良さを捨てる覚悟が必要なのではないか。全てを変えるのではなく、出来るところから少しずつ歩み寄っていけばいいと思う。

前作はおとぎ話の痛烈なパロディになっており、意外な結末に唸らされた。だが、本作品はどこか予定調和のような感じがして、新味に乏しかった。楽しみにしていたアントニオ・バンデラスの「長ぐつをはいたネコ」も、冷酷非道な暗殺者という設定のわりには、簡単にシュレックになびいてしまって、アレレと思ってしまう。その後もたいした見せ場もなく失望が残る。

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