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2006/12/21

埋もれ木

製作年:2005年
製作国:日本
監 督:小栗康平

特別に起伏のあるドラマではないのに、画面に魅了され陶然となる。絵画のように厳格な構図を保つ映像は、前作「眠る男」(1996)で確立した作風をより一層純化させている印象を持つ。

ひとつの物語が生まれるとき、虚構である筈のディティールが現実社会と重なる瞬間の驚き。虚実一体となり、夢幻の世界を彷徨することになる。それが心を静めさせて、ゆったりとした心持ちにさせてくれる。

地方社会が徐々に徐々に都市生活の波を浴びて、効率化の名のもとに変革を余儀なくされる。それでも、変わらずに残っていくものがある。埋もれ木が象徴するのは、存在することの意義深さではないだろうか。変わっていくものと変わっていかないもの。その差は一体なんであろうか。

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