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2006/12/03

いつか読書する日

製作年:2004年
製作国:日本
監 督:緒方明

何故、槐多(岸部一徳)が最後に笑っていたのか。自らの運命の皮肉さに苦笑してしまったのではないか。30年に渡る恋心がどんな結末を迎えるのか、固唾を飲んで見守ってきたが、まさかこんな形になるとは。その意外性が一つ。

お互いを見ないようにしていても、その存在を感じ取れる距離。見えない壁を築いてきたが、様々な事件を経て、その壁が崩れる瞬間。

美奈子(田中裕子)が発する「槐多!」の叫び声が深く胸を貫く。

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コメント

>まさかこんな形になるとは

本当に意外でしたね。
この笑みには、さまざまな解釈ができるところが、本作の高評価につながっているように思います。

投稿: マダムクニコ | 2006/12/07 19:36

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(ネタバレ注意!!)アイデンティティは、他者との関係(=世界との苦闘)の結果によって形成されるが、同時に、他者に対する行為の原因ともなる、というパラドックスを孕んでいる。  美奈子は、15歳のとき、”一生この街を出て行かない”と決め、20歳のとき、”一人で生きていく”決心をした。どちらも、高梨との恋愛関係の結果、決めた生き方であるが、その後30年間、彼に対する行為の原因ともなっている。 美奈子にとって、”こ�... [続きを読む]

受信: 2006/12/07 19:37

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