いつか読書する日
製作年:2004年
製作国:日本
監 督:緒方明
何故、槐多(岸部一徳)が最後に笑っていたのか。自らの運命の皮肉さに苦笑してしまったのではないか。30年に渡る恋心がどんな結末を迎えるのか、固唾を飲んで見守ってきたが、まさかこんな形になるとは。その意外性が一つ。
お互いを見ないようにしていても、その存在を感じ取れる距離。見えない壁を築いてきたが、様々な事件を経て、その壁が崩れる瞬間。
美奈子(田中裕子)が発する「槐多!」の叫び声が深く胸を貫く。
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コメント
>まさかこんな形になるとは
本当に意外でしたね。
この笑みには、さまざまな解釈ができるところが、本作の高評価につながっているように思います。
投稿: マダムクニコ | 2006/12/07 19:36