リトル・イタリーの恋
製作年:2003年
製作国:オーストラリア/イギリス
監 督:ジャン・サルディ
コンプレックスの固まりのようであったアンジェロ(ジョヴァンニ・リビシ)は、常に自分のことばかりしか考えていなかった。だが、今回の結婚騒動で、弟ジーノ(アダム・ガルシア)、ロゼッタ(アメリア・ワーナー)、コニー(シルヴィア・ドゥ・サンティス)と周囲にも気を配れるようになる。
そのことで、自らの孤独を開放できるようになったのだ。自分を捨てることによって、豊かな何かを得ることができる。
こうして弟が兄を引っ張っていた関係が、はっきりと逆転してしまう。これが本作品のポイントだ。
ここで気になるのは、よそ者で喋ることができない絵描きの存在だ。カフェの壁に描いた絵がロゼッタの島と酷似していたこと。老人の願いで一度は描いた船を消してしまったこと。
ラスト・シーンで、カフェを覗くが、入らずに行ってしまうこと。彼はこのイタリア移民のコミュニティーに幸福を運ぶ天使のような存在ではないのか。
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