M:i:3
製作年:2004年
製作国:アメリカ
監 督:J・J・エイブラムス
非情な敵と戦う特殊工作員に幸福な結婚生活を送ることができるのか。本当の事を話してと迫る婚約者に、自分の事を信じてくれとしか言えない男。この時点で二人の関係は終焉していても、おかしくはない。
無論、そういう彼を信じてついていく女性もいるであろうが、その結果、誘拐されてしまい、命の危険にさらされるのである。彼女はそれでも彼を信じるのか。
真に彼女との生活を選ぶのであれば、かつての教え子とはいえ、当初の奪回作戦には参加することを断らなければならなかったのだ。つまり、今回の危機は自ら招いたことである。
ドラマ進行としてここで断ってしまうことは在り得ないことではあるが、敵を憎むと同時に、自分の判断も悔いるシーンも必要なのではないか。確かに、超人的な活躍を見せるイーサン・ハント(トム・クルーズ)は魅力的なヒーローであるが、彼の心情描写は大いに甘いと言わざるを得ない。
ラスト・シーンの団らんも違うと感じさせる。何かを捨てなければ、大切な何かを守ることはできない。
不満な点もいくつかあるが、アクション場面の迫力はさすがと感じさせる。
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