阿修羅城の瞳
製作年:2005年
製作国:日本
監 督:滝田洋二郎
歌舞伎役者としての市川染五郎の魅力が遺憾なく発揮されている。現実世界から遠く離れてしまった特異な舞台設定の中で、ケレン味たっぷりの台詞や動作が魅力的に映る。
殺陣の捌きも美しくていい。渡辺篤郎や樋口可南子もエキセントリックな演技に終始し存在感を発揮するが、染五郎を引き立てるものに過ぎない。
クライマックスの出門(市川染五郎)とつばき(宮沢りえ)の艶っぽい剣戟は、大いに見応えあるものだった。だが、二人の悲恋にいまひとつ同調できない。あまりにも設定が不確かであり、宿命の二人には見えないのだ。
鬼御門と鬼の戦いの推移もいささか不明瞭。なぜ、鬼御門があんなに強いのかも不自然に感じる。
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