« トリック 劇場版2 | トップページ | 深呼吸の必要 »

2006/11/02

インサイド・マン

製作年:2006年
製作国:アメリカ
監 督:スパイク・リー

ミステリー的興趣を求めるなら、マデリーン・ホワイト弁護士(ジョディ・フォスター)が事件へ介入してくる経緯を伏せておくべきであろう。彼女とアーサー・ケイス(クリストファー・プラマー)との会話の中で、事件の本質が早々に開示されてしまっている。こうしたところに、スパイク・リー監督のありきたりなサスペンス劇にしないという意志が感じられる。

では、主たるテーマは何か。物事は見た目どおりであると限らない、そういうことではないか。このことは国際政治の推移を見ているとより痛感する。

国家的権力者の発言は表面的な意味の裏側に別な意図が隠されていると思っていた方がいい。その発言とは違う結果を期待していることもあるのだ。本作品では様々な仕掛けによって、そのことが強く伝わってくる。

犯人役のクライヴ・オーウェンが魅惑的な存在感を発揮している。彼の悪戯心が明らかになるラスト・シーンによって、洒落た余韻が残り続ける。

|

« トリック 劇場版2 | トップページ | 深呼吸の必要 »

製作年:2006年」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/59722/12522473

この記事へのトラックバック一覧です: インサイド・マン:

» 『インサイド・マン』 [京の昼寝〜♪]
その時、犯人は人質全員を共犯者にした。 ■監督 スパイク・リー■脚本 ラッセル・シェウィルス■キャスト デンゼル・ワシントン、クライブ・オーウェン、ジョディ・フォスター、ウィレム・デフォー、クリストファー・プラマー□オフィシャルサイト  『インサイド・マン』 白昼のマンハッタン信託銀行で強盗事件が発生。 頭脳明晰な犯人グループのリーダー・ダルトン(クライブ・オーウ... [続きを読む]

受信: 2006/11/04 08:18

» インサイド・マン(映画館) [ひるめし。]
それは、一見誰が見ても完璧な銀行強盗に思われた・・・。 製作年:2006年 製作国:アメリカ 監 督:スパイク・リー 出演者:デンゼル・ワシントン/クライヴ・オーウェン/ジョディ・フォスター 時 間:128分 [感想] 人質がみんな犯人と同じ格好させられるって設定はおもしろかったんだけど・・・。 つまらなくはないんだけどね・・・キャストが豪華なのに映画本体は地味な印象。 強盗の目的もよくわからなか�... [続きを読む]

受信: 2006/11/06 20:35

» インサイド・マン 06年238本目 [猫姫じゃ]
インサイド・マン INSIDEMAN 2006年   スパイク・リー 監督デンゼル・ワシントン クライヴ・オーウェン ジョディ・フォスター クリストファー・プラマー ウィレム・デフォー なんて歌ってたの? チェンヤチェンヤチェンヤ?? もうあの...... [続きを読む]

受信: 2007/01/11 00:57

« トリック 劇場版2 | トップページ | 深呼吸の必要 »