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2006/10/18

輝ける青春

製作年:2003年
製作国:イタリア
監 督:マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ

何故、あの時出て行くのを止めることができなかったのか。何故、あの時電話を取らなかったのか。失ってしまった人の後で、何度も自問を繰り返す後悔。彼らの思いが切実に響いてくる。

マッテオ(アレッシオ・ボーニ)にとって人生を変えてしまったひとつの出会い。誰かを救おうとして救うことができなかった自分の非力。

頼りない自分を律するように軍隊や警察で勤務するが、自分の居場所を見つけることはできない。自己嫌悪の中、誰とも距離を置こうとして、そのことでさらに傷ついてしまう悪循環。

唐突に終止符を打ってしまった彼の人生であるが、決して無駄ではなかったのだ。彼の存在は新たな出会いや出発を呼び起す起点となっている。それに気付けなかった彼の不幸をじっと噛み締める。

6時間6分という上映時間、DVDも2枚に渡り、鑑賞前は覚悟がいる。だが、見始めれば、イタリアの奔放な歴史と魅力的な登場人物たちに呼び込まれ、あっという間であった。なんと芳醇な時間であっただろう。映画は時間で計れない。

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