トンケの蒼い空
製作年:2003年
製作国:韓国
監 督:クァク・キョンテク
「友へ チング」(2001)のクァク・キョンテク監督と「MUSA 武士」(2001)のチョン・ウソンの組み合わせ。そこから呼び起される期待を大きく裏切る作品になっている。
ありきたりな父と息子の確執と和解のドラマになっていないのは、ひとえにトンケ(チョン・ウソン)のキャラクター造形にある。トンケ=野良犬という言葉のイメージかから浮かんでくる野性味よりも、いつも何かに怯えているような様子は捨て犬の方がぴったりくるのだ。
問題なのは、彼が軽い自閉症でないかと思われるのに、父親や周囲がそれに気付いていないことではないか。特徴的だったのは、父親がスリの常習犯で身寄りのない女性ジョンエ(オム・ジウォン)を家に引き取ってきたというのに、異性として意識するよりも、テレビが見られなくなることの方を気にしてしまうところだ。
単に自分の夢を持てず父親に反発して生きているのとは違うと感じる。
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