« ダンサーの純情 | トップページ | トリック 劇場版2 »

2006/10/31

8月のクリスマス

製作年:2005年
製作国:日本
監 督:長崎俊一

元作であるホ・ジノ監督の「八月のクリスマス」(1998)とほとんど同じドラマ展開で、エピソードもそのまま踏襲されている。それだけに、違ったエピソードが際立つ。

その最大なものは、手紙の扱いであろう。元作では投函されなかった手紙を、本作では妹によって投函されてしまっている。製作者のリメイクした思いがここに反映されているのだろう。

寿俊(山崎まさよし)の想いとその死を由紀子(関めぐみ)、そして我々観客にもしっかりと受け止めて欲しかったということか。この違いは、再訪した写真館で自分の写真を見つめるヒロインの感慨も全く別なものにしている。

だから、手紙を出す、出さないの是非は問わない。だが、その手紙を「君は神様がくれた最高のプレゼントでした」なんて、寿俊に音読させてしまったことは問題。

それは映像からだけでも十二分に伝わってくるのに、言葉にしてしまうことで、それまで保ってきた詩情を失わせてしまう。由紀子からの手紙の内容が伏せられていたことと呼応する方がずっと素晴らしくなったはずだ。

山崎まさよしと関めぐみの存在感と空気感が抜群に素晴らしい。二人が一緒にいるところをずっと見ていたかった。

|

« ダンサーの純情 | トップページ | トリック 劇場版2 »

製作年:2005年」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/59722/12497291

この記事へのトラックバック一覧です: 8月のクリスマス:

« ダンサーの純情 | トップページ | トリック 劇場版2 »