樹の海
製作年:2004年
製作国:日本
監 督:瀧本智行
こんなに優れた作品だとは思わなかった。ファースト・シーンから魅了され画面に釘付けとなる。まず、こちらの読みを心地良く裏切っていく展開。オムニバス形式で4つのエピソードが進行していくが、それぞれ語り口が違っている。次はこうなっていくのかという予断をことごとく打ち破り、思いもかけない方向へ物語が進んでいく。
そして、こちらの感情に同調させて、胸を熱くする衝動が待っている。樹海の死という暗黒に対峙して、生を取り戻していく鮮やかさ。
その中でも、心に残るのは津田寛治と塩見三省との会話劇だ。接点のない二人が心を通じていくエピソードの数々が哀感とともに心を打つ。
| 固定リンク
「製作年:2004年」カテゴリの記事
- 初恋のアルバム 人魚姫のいた島(2010.04.03)
- ストリングス 愛と絆の旅路(2009.05.19)
- シリアの花嫁(2009.03.13)
- ある愛の風景(2009.02.17)
- ライフ・イズ・コメディ ピーター・セラーズの愛し方(2008.08.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
TBありがとう。
いい映画でしたね。
ふたりの飲み屋の会話のシーン。
僕、あの飲み屋、たしかに行った記憶がありますよ(笑)
投稿: kimion20002000 | 2006/10/14 01:39