寝ずの番
「寝ずの番」★★★★
(名劇2)2006年日本
監督:マキノ雅彦
原作:中島らも
脚本:大森寿美男
出演:中井貴一 木村佳乃 長門裕之 富司純子
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・寝ずの番@映画生活
誰もが簡単に見られる表芸だけでなく、限られた者たちが密かに楽しむ裏芸が存在する世界は奥深いと思う。そこには賭けが行われるボクシングや格闘技などの非合法なものから、料理人のまかない食などの非公開なものまで様々な形が混在している。
そんな世界を一度覗いてみたいという直接的な欲求と共に、それを意識することで表芸にも複雑な色合が生じてくるようになる。
本作品は落語の世界の裏芸をよくぞここまで映像化したという感慨をまずおぼえる。こうした芸の数々はどこまで継承されていくのだろうか。現在のようなテレビ中心の演芸界において、こうした徒弟制度が維持されるのだろうか。
私自身はこうした艶歌に興趣を感じるわけではないが、こうして映画として後生に残すことの意義は強く感じる。
通夜噺三題で、大きな盛り上がりの際中に故人がそれぞれ戻ってくるところがポイント。普通に見れば不謹慎極まりない形かもしれないが、それらが故人を送り出す最高のシチュエーションであろうと感じさせる。
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