ダブリン上等
製作年:2003年
製作国:アイルランド/イギリス
監 督:ジョン・クローリー
ジョン(キリアン・マーフィ)は自分から言い出してデイドラ(ケリー・マクドナルド)と別居してしまうが、彼女に新しい恋人ができたと知ると自分を見失うほど激怒する。なんと愚かなことをしてしているのか。
客観的に見れば、自業自得でしかないが、当人にとっては理不尽な出来事なのである。彼女の気持ちを試すという自分にとっては正しい論理かもしれないが、周囲には彼の起こした行動がすべてである。そのギャップがおかしく、興味深い。後になって自分の心情を述べたとしても、理解を得ることは難しい。
本作品の面白さは複雑に結びついていく人間関係と、そこから運命が狂わされていく事件の連続性にある。登場人物たちも個性あふれるものばかり。こんなチンピラ役が、アレキサンダーやジョン・スミスよりも、最もよく似合うコリン・ファレル。
しかし、ブラウンソースを入れた紅茶って、本当に美味しいのであろうか。一度、試してみたくなる。
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