ナニー・マクフィーの魔法のステッキ
製作年:2005年
製作国:アメリカ/イギリス/フランス
監 督:カーク・ジョーンズ
ナニー・マクフィー(エマ・トンプソン)とは一体何物であったのか。しつけを終えるごとに消えていく身体的ウィークポイントは、魔法によって試練を課されたものなのだろうか。何故、彼女は亡き妻の椅子に向かって頭を下げたのだろうか。本作品中では何も明かされていない。
だが、そのことにより、味わいを深めることになった。彼女がブラウン家にやってくるまでに壮大なドラマがあったと感じさせる。
問題が起きたとき、単に魔法のステッキで解決させるのではなく、子供たちにどうしたらいいのか考えさせるのが秀逸だった。原因と結果を見据えることによって、子供たちは見る見るうちに成長を遂げていく。それは子供たちだけでなく父親セドリック(コリン・ファース)も含まれている。
製作会社がワーキング・タイトル社というのも特徴的だ。ロマンティック・コメディーの秀作を数々世に生み出しているが、そのテイストがここでも生かされている。クライマックスでの雪の結婚式には幻惑的な美しさがあり、温かな余韻が残る。
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コメント
いつもTBありがとうございます。
ワーキング・タイトルはラブコメというイメージが定着していますけど、問題作「ユナイテッド93」も同社製作でした。ちょっとビックリ。
色んなジャンルに進出しようとしているんでしょうかね~何にチャレンジしてもいい映画を作るってところがニクいです。
投稿: kossy | 2006/07/08 09:24
こんにちは。いつもお世話になっております。
トラックバックを間違えて『ブレイブストーリー』の記事を返してしまいました。お手数書けますが、削除して頂けますでしょうか。ご面倒かけてすみませんでした。
『ナニー・マクフィー』は、ファンタジーらしいファンタジー映画で、久し振りにフワァっと幸せな気持ちになれる素敵な作品でした。こういう映画をもっと沢山観たいです☆
投稿: bakabros | 2006/07/08 17:42